沿革
1910 ~ 1989 |
1910
- 日立製作所創業
1949
- 純国産技術により日立機械式ショベルU05を完成。建設省(当時)に納め、木曽川工事にて稼働
1950
- 機械式ショベルU06を開発し、建設機械の量産開始
1955
- 小型軽量U03と大型機U16を開発、機械式ショベルのシリーズ化を図る
- 日立製作所がサービス体制の強化を図るため、日立建設機械サービス株式会社を設立
1958
- 世界初の流体継手を採用した機械式ショベルU106を発売
- 国産最大(当時)の大型機械式ショベルU23を開発
機械式ショベルU106
1960
- 自社製エンジンB-06を搭載したブルドーザT09を発売
1962
- 日立製の建設機械を取り扱う販売会社を国内に6社設立
- 電気ショベルU23を完成し、水資源機構に納め矢木沢ダム(群馬県)で稼働
1964
- 日立製作所機械事業部から建設機械事業部が独立
1965
- 販売会社6社と日立建設機械サービス株式会社が合併し、(旧)日立建機株式会社を設立、販売・サービス事業を一体化
- 純国産技術による日本初の油圧ショベルUH03を発売(2011年に(社)日本機械学会の「機械遺産第48号」として選定、2018年に国立科学博物館の認定する「重要科学技術史資料」(愛称、未来技術遺産)として登録)
1968
- 業界初の中型クラスの油圧ショベルUH06発売
1969
- 油圧モータHMA50Lを開発し、UH03M湿地用油圧ショベルに搭載
- アーティキュレート方式のホイールローダWS100を発売
- 足立工場(東京都)と土浦工場(茨城県)を分離独立し、日立建設機械製造株式会社を設立
1970
- (旧)日立建機株式会社と日立建設機械製造株式会社を合併し、開発・生産と販売、サービスを一貫して行う日立建機株式会社を設立
1971
- 世界初の全油圧式クローラクレーンKH150(つり上げ能力40t)を発売
1972
- ホイール式油圧ショベルWH03を発売
- 自社最大(当時)の全油圧式クローラクレーンKH900(つり上げ能力180t)を発売し、高層住宅団地の建設などの効率的な施工に寄与
- オランダ王国に、日立建機(ヨーロッパ)B.V.を設立(現 日立建機(ヨーロッパ)N.V.)
- カナダに、日立建機カナダLtd.を設立
1973
- 独自技術である水平押出機構を搭載した国産最大級(当時)の油圧ローディングショベルUH20を発売
1974
- 開発・生産の合理化を図るため、足立工場と土浦工場に分散していた生産拠点を土浦工場に集約
1975
- 狭いシールド空間での作業に適したマイクロジョンシールド掘進機を開発
1979
- 山形県に建設機械と部品の製造・修理を行う山形日立建機株式会社を設立(現 日立建機カミーノ)
- 世界最大級(当時)の鉱山用超大型油圧ショベルUH50(海外向け型式UH801)を北米に納入
- 作業性能と燃費性能を向上した油圧ショベルUH-5シリーズを発売
1981
- 茨城県かすみがうら市に、技術研修センタを開設
- 東京証券取引所市場第二部に上場
1983
- 茨城県土浦市に技術研究所を開設
- スムーズな複合動作と低燃費に優れた油圧ショベルUH-7シリーズを発売
- 米国のディア社と油圧ショベル供給に関し提携
- インドのテルコ社と油圧ショベルとクローラクレーンに関する技術提携契約を締結
1984
- 土浦工場がマイルズ賞事業部門賞を受賞
- シンガポール共和国に、日立建機(シンガポール)Pte.Ltd.を設立(現 日立建機アジア・パシフィック Pte.Ltd.)
1985
- 米国に、日立建機(アメリカ)Corp.を設立
- マレーシアで設立されたオリエンタル建機Sdn.Bhd.に資本参加(現 日立建機(マレ-シア)Sdn.Bhd.)
1986
- 電子制御を導入した油圧ショベルLandy EXシリーズを発売(優秀省エネルギー機器表彰、機械工業デザイン賞を受賞)
- イタリア共和国に、フィアット日立エクスカベーターズS.p.A.を設立
1987
- 世界最大級(当時)の超大型油圧ショベルEX3500を開発し、発売
- ミニショベルEXシリーズを発売
- 東京都に機器、アタッチメント、建設機械の輸出入を行う商事会社として日立建機トレーディング株式会社を設立
- UH50の後継機である超大型油圧ショベルEX1800を発売
1988
- ディア社との合弁でディア日立コンストラクションマシナリー Corp.を設立し、翌年米国で油圧ショベルの現地生産を開始
- ホイールローダLXシリーズを発売し、ホイールローダ市場に本格参入
1989
- 茨城県土浦市に、建設機械の梱包と発送、輸出入業務を担う日立建機ロジテック株式会社を設立
- 東京証券取引所市場第一部へ指定替え
- 茨城県かすみがうら市に、無人搬送車による自動搬送システムを導入し、生産能力の拡大を図るため、油圧ショベル用の旋回・走行減速機の生産を行う出島工場を設立(現 霞ヶ浦工場)
1990 ~ 2009 |
1990
- 農業機械メーカーである株式会社東洋社の経営権を取得(現 株式会社日立建機ティエラ)
- 道路機械の販売を開始
- タイ王国に、サイアム日立建機Co., Ltd.を設立
- 電子制御を採用した油圧ショベルSuper Landy EX-2シリーズを発売
1991
- 北越工業と共同開発したミニショベル Landy KID EXシリーズを発売し、ミニショベル事業に本格参入
- インドネシア共和国に、P.T.日立建機インドネシアを設立
1993
- 自走式クラッシャHR420を発売し、環境製品市場に参入
- ホイールローダLX-2シリーズを発売
1994
- 油圧ショベルNew Super Landy EX-3シリーズを発売
- クローラクレーンCX500を発売
- 有線遠隔操作方式を採用した油圧ショベルを開発し、雲仙普賢岳の水無川除石無人化施工で稼働(1995年日本建設機械化協会会長賞受賞)
- ミニショベルEX-2シリーズ発売
1995
- 埼玉県に、株式会社日立建機教習センタを設立(現 株式会社PEO建機教習センタ(持分法適用会社))
- 中華人民共和国の安徽省に、合肥日立掘削機有限公司を設立(現 日立建機(中国)有限公司)
1996
- 油圧ショベルLandy V EX-5シリーズを発売
- ニュージーランドのケーブルプライスLimitedを完全子会社化
- 超大型油圧ショベル EX3500-3発売(市村賞および日本建設機械化協会会長賞を受賞)
- 制御システムによりフロント操作を半自動化した油圧ショベルEX200-5X EFCTレベルマスターを発売
1997
- 後方小旋回型油圧ショベルEX225USR-5を発売
- インドネシア共和国のP.T.ヘキシンドアディプルカサTbkに資本参加
- ホイールローダLX-3シリーズを発売
- 社長の瀬口龍一が、VE経営者賞を受賞
- 世界最大級(当時)の超大型油圧ショベルEX5500を開発
- 土浦工場が環境マネジメントシステムISO 14001を取得
1998
- 南アフリカ共和国に、日立建機南部アフリカCo., Ltd.を設立
- 台湾地域に、永大機電工業股份有限公司と合弁で永日建設機械股份有限公司(持分法適用会社)を設立
- カナダのユークリッド日立ヘビーエクイップメント, Inc.の経営権を取得(現 日立建機トラックLtd.)
- 中華人民共和国の上海市に、日立建機(上海)有限公司を設立
1999
- 東京都に、精密機器や超音波機器などの製造・販売を担う、日立建機ファインテック株式会社を設立
- オーストラリア連邦に、日立建機オーストラリアPty., Ltd.を発足
- 茨城県土浦市に、情報関連事業を担う日立建機ビジネスフロンティアが発足
2000
- インドのテルココンストラクションエクイプメント社に資本参加
- 栃木県に、ホイールローダの製造を担う日立古河建機株式会社を設立
- 東京都に、金融サービスを担う株式会社エルシスを設立(現 日立建機リーシング株式会社)
- 世界初の衛星通信機能(e-サービス(現 グローバルe-サービス))を搭載した油圧ショベルZAXIS(ザクシス)シリーズを発売(日経優秀製品・サービス賞2000「最優秀賞」および日本建設機械化協会会長賞を受賞)
- 超大型油圧ショベルEX2500-5とEX3600-5を発売
2001
- 大型油圧ショベルEX1200-5を発売
- TCM株式会社と古河機械金属株式会社とのホイールローダ事業の開発・生産の提携によって、統一したコンセプトで7機種を発売
- ディア社と北・中南米の販売事業を統合することで合意
- 後方小旋回型ミニショベルZAXIS Uシリーズを発売
- 超大型油圧ショベルEX5500-5を発売
2002
- オランダ王国で、日立建機(ヨーロッパ)N.V.がアムステルダム工場を設置し、生産を開始
- 超小旋回型および後方小旋回型の油圧ショベルをZAXISシリーズにラインアップ
- 超小旋回型ミニショベルZAXIS URシリーズを発売
- 超大型油圧ショベルEX1900-5を発売
- 東京都に、日立住友重機械建機クレーン株式会社を設立(現 住友重機械建機クレーン株式会社(持分法適用会社))
- フランス共和国に日立古河ローダーズヨーロッパS.A.S.を設立
2003
- 中・大型ホイールローダLX-7シリーズを発売
- タイ王国に、日立建機タイランドCo., Ltd.を設立
- マイルズ賞企業本賞を受賞
- ZAXISシリーズにホイ-ル式油圧ショベルを追加し発売
2004
- 国産最大で世界最大級の超大型油圧ショベルEX8000を開発
2005
- 千葉県の建設機械用油圧機器や部品の製造・販売をする多田機工株式会社を完全子会社化
- マレーシアの日立建機(マレ-シア)Sdn.Bhd.を完全子会社化
2006
- ZAXIS-3シリーズの大型油圧ショベルを開始
- ホイールローダ ZWシリーズを3機種発売(2006年グッドデザイン賞を受賞)
- 中国人民共和国の安徽省に、部品供給会社として合肥日建機構有限公司を発足
- ZAXIS-3シリーズの中型油圧ショベルを発売(2006年グッドデザイン賞を受賞、2007年iFデザイン賞(ドイツ)を受賞)
- フランス共和国に日立建機販売サービスフランスS.A.S.を設立
- 中華人民共和国に青島日誠建機有限公司を設立
2007
- 英国のヘビーコンストラクションマシナリーLTDを完全子会社化(現 日立建機英国Ltd.)
- 中華人民共和国に日立建機融資租賃(中国)有限公司を設立
2008
- 超大型油圧ショベルEX-6シリーズを発売
- 日本のレンタル事業を統合して、日立建機レック株式会社を発足
- 茨城県ひたちなか市に、鉱山機械の生産拠点として常陸那珂臨港工場を、機器・コンポーネントの生産拠点として常陸那珂工場を設置し、稼働を開始
- エンジンを動力に発電した電力でホイールモータを駆動するAC駆動方式を採用した、国産最大級のリジッドダンプトラックEH3500AC-Ⅱを発売
2009
- 日本の営業業務を統合し、日本事業部に再編
- カナダの鉱山運行管理システムを手掛けるウェンコ・インターナショナル・マイニング・システムズLtd.を連結子会社化
- 建設機械などの鋳造品の製造、販売を行う、新東北メタル株式会社(秋田県)を連結子会社化
2010~ 2019 |
2010
- モザンビーク共和国に、日立建機モザンビークLimitedを設立
- インドのテルココンストラクションエクイプメント社の経営権を取得(現 タタ日立コンストラクションマシナリーCo., Priv., Ltd.)
- ロシア連邦に、日立建機ユーラシア販売LLCを設立
- ホイールローダの製造、販売を行う株式会社KCMに出資
- フル充電で4~6 時間の連続稼働ができるリチウムイオンバッテリミニショベルZX35Bを発売
- 情報化施工に対応する油圧ショベル用マシンガイダンスシステムを発売
- 南アフリカ共和国に、日立建機アフリカPty.Ltd.を設立
- ザンビア共和国に、日立建機ザンビアCo., Ltd.を設立
2011
- アラブ首長国連邦に、日立建機中東Corp.FZEを設立
- ロシア連邦に、日立建機ユーラシア製造LLCを設立
- ハイブリッド機構と省エネ油圧システムを融合し低燃費と実用性を実現するハイブリッド油圧ショベルZH200-Aを発売(グッドデザイン賞を受賞)
- 株式会社日立建機ティエラを完全子会社化
2012
- 日本国内の建設機械の販売・サービス事業を分割、日立建機レック株式会社と統合し、日立建機日本株式会社を設立
- ロボット技術を結集した双腕仕様機「アスタコNEO」ZX135TF-3を発売
- ダンプトラック自律運転システム(AHS:Autonomous Haulage System)の開発を開始
- クラリオン株式会社と共同開発したオペレーターの周囲安全確認を支援する全周囲安全確認支援装置を発売(現 Aerial Angle)
2013
- 高度車体安定化制御を搭載した国産最大級のリジッドダンプトラックEH5000AC-3を発売
- ダンプトラック自律運転の稼働試験開始
- 各国・地域の排出ガス基準にそれぞれ対応する油圧ショベルZAXIS-5シリーズを発売
- エンジン回転数を制御する「アクティブエンジンコントロール」を搭載したホイールローダZW-5 シリーズを発売
- グローバルe-サービス上の機械の稼働情報を活用したサービスソリューション「ConSite」の提供を開始
2014
- 茨城県つくば市に、つくば部品センタを開設し、部品のグローバル供給体制を再編成
- ハイブリッドシステムを搭載したホイールローダZW220HYB-5Bを開発
2015
- 株式会社KCMを完全子会社化
2016
- ホイールローダの開発・製造事業を株式会社KCMに集約
- 鉱山用ダンプトラックの安全運転支援システムFleet Awareness V2Xを開発
- 常陸那珂工場の隣接地に、ICTデモサイトを開設
- 3次元データを活用することでICT施工に対応するICT油圧ショベルZX200X-5Bを開発
- 米国のH-EパーツインターナショナルLLCを完全子会社化
2017
- オーストラリア連邦の鉱山向け部品の製造、ソリューションを提供するブラッドケンPTY LTDを公開買付けにより連結子会社化
- ロシア連邦の製造、サービスを統合し、日立建機ユーラシアLLCを発足
- 米国の日立建機ローダーズアメリカを完全子会社化
- 新開発の「TRIAS-HXⅡシステム」を搭載したハイブリッド油圧ショベルZH200-6を発売
- ICT施工ソリューションの中核を担うSolution Linkage Cloud(ソリューションリンケージクラウド)の提供を開始
- 建設機械のオイルを24 時間見守る ConSite OILを欧州およびオ-ストラリア連邦で提供開始
2018
- 四脚クローラ方式を採用した双腕型コンセプトマシンを開発
- 施工現場のIoT化を実現するSolution Linkage Mobile(ソリューションリンケージモバイル)の提供を開始
- 香川県にICTデモサイトを開設
- 茨城県の土浦工場に、ICT・IoT技術を紹介するSolution PLAZA(ソリューションプラザ)を開設
- トロリー受電方式リジッドダンプトラックEH5000AC-3を発売
- グローバル競争力の強化に向け、日本の開発・生産体制の改革を開始
- ICT油圧ショベルの海外販売を、日立建機(ヨーロッパ)N.V.で開始
2019
- 英国で、英国市場での建設機械のレンタル事業を行うシナジーハイヤーLtd.を設立
- サービスソリューション「ConSite Oil」を東南アジア・中国で提供開始
- 株式会社日立建機教習センタの株式を一部譲渡し、株式会社PEO建機教習センタに商号を変更(持分法適用会社)
- 日立建機ティエラがバッテリー駆動式ミニショベルの試作機(5tクラス)を開発
2020~ 2023 |
2020
- 日本由来のモノづくりや品質への考え方を示す品質保証の証として「JCMG(Japan Construction Machinery Global)」マークを制定
- 稼働音・測定データから建設機械の状態を診断するスマホ診断アプリ「ConSite Health Check」を提供開始
- 超大型油圧ショベル自律運転の開発に向けた実証実験を開始
- 中央アジア市場の販売、サービスの拡充に向け、カザフスタン共和国に鉱山機械のコンポーネント修理センターを設立
- 自律型建設機械向けシステムプラットフォーム「ZCORE」を開発
- IoTとAIを活用し、鉱山現場の課題解決に貢献するConSite Mineを開発
- 超大型油圧ショベルEX2000-7を発売
2021
- 日立建機グループで初めて土工用振動ローラを開発
- ICT油圧ショベルZX200X-7、ZX330X-7を発売
- エンジンレス・フル電動リジッドダンプトラックの共同開発を開始
- 日立建機ローダーズアメリカの社名を「日立建機アメリカ」に変更
- 日本国内向けに中型油圧ショベルZAXIS-7シリーズ4機種を発売
2022
- 土工用振動ローラZC120S-6を発売
- 米・ディア&カンパニー社との北中南米事業の合弁事業に関する業務提携を解消し、北中南米事業の独自展開をスタート
- 東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場へ移行
- 日立建機ティエラが、5tクラスのバッテリー駆動式ミニショベルZX55U-6EBを開発
- 鉱山機械のサービス部品拠点「あみ部品センタ」を稼働開始
- 日立建機タイランドが「ConSiteセンター」を開所
2023
- 土浦工場にエンジニアリング棟が完成
- 遠隔・自動化ソリューションに対応する油圧ショベルのベースマシンを開発
- 建設現場のゼロエミッションをめざし「ゼロエミッションビジネスモデル構築プロジェクト」を創設
- 遠隔操作ソリューションに対応した油圧ショベルRBTシリーズを発売
- 人的資本に関する情報開示のガイドライン「ISO 30414」の認証を取得