カナダ・ケベック州ボーアルノアで建設業を営むJP ROY。1960年にジャン=ポール・ロイがたったひとりで始めた会社は、世代を超えて引き継がれ、今や地元で愛される一大企業に成長した。今回の主人公エリック・ヴァロワはそんなJP ROYで働く重機オペレーターだ。彼は、毎日仕事に行くのが待ち遠しいと、JP ROYを経営する家族と微笑んだ。
エリック・ヴァロワにとって、この仕事はまさに天職だ。「小さい頃からとにかく機械が好きだったんだ。自由時間のほとんどを機械をいじることに費やしていたよ」そんな彼がさまざまな重機を扱う建設業に興味を持ったのは、自然ななりゆきだった。10代のうちにジャン=ポール・ロイの会社で働き始めると、さらに深くこの仕事にコミットしたいと思うようになり、モントリオールで土木工学を学んだ。当初10人程度だったスタッフは150人にまで増え、会社の成長に大きく貢献。エリックがジャン・ポールの娘マリー・ジョゼと出会ったのもその頃である。 やがて二人は結婚し、ふたりの息子をもうけた。
「エリックと父はとてもよく似ているの。情熱的で好奇心旺盛で。チームで働くのが大好きなのよ。本当にいつも楽しそうに仕事をしているわ」そう語ったマリー・ジョゼは、兄ダニエルと共に先代から経営を引き継いだ。現在は甥のフランシスと二コラス、姪のイブと協力し、会社を切り盛りしている。家族経営のJP ROYをエリックはホッケーチームに例える。「それぞれが自分のポジションで最高の仕事をしているんだ。自分の役割を熟知していて、互いを助け合っているんだよ」そんな彼らのチームワークを支えているのが、日立建機のマシンだ。JP ROYには現在、日立建機のマシンが20~25台ある。今後さらに増やす予定だというその理由をエリックに聞いてみた。「パワフルで操作性がよく、品質も高いんだ。夏には40度、冬には氷点下にもなるような過酷な環境でも日立建機のマシンなら問題なく作業ができる。スケジュールに遅れを出さないことは重要だからね。とても助かっているよ」また、イブやフランシスも「日立建機と私たちとは長い付き合いなの。いつも優れた顧客サービスを提供してくれるから安心して使えるわ」「サポート体制が整っていて、何かあればすぐに対応してくれるんだ。それが日立建機を選び続ける理由だね」と全幅の信頼を寄せる。
「私たちの息子が、それぞれ経営学と土木工学に進むことになったの。彼らがチームに合流する日が待ちきれないわ」マリー・ジョゼの言葉に、ニコラスが頷く。「一緒に会社を盛り上げてくれることを期待しているよ」「きっと祖父も誇りに思ってくれるわ」イブが微笑んだ。利益を出すことも大切だが、それは一番ではない。何より大切なことは家族と仲間たちが幸せに働けること――
今でも毎朝仕事に行くのが待ち遠しいとエリックが思えるのはきっと、JP ROYの誰もがその一番大切なことをブレずに守り続けているからだろう。世代を超えて紡がれる、温かな家族の物語。日立建機のマシンもまた、そんな物語の一部だとエリックは最後に言った。
「35年間ずっと日立建機のマシンと一緒に成長してきたんだ。現場に立つ最後の日まで、共に在りたいと願っているよ」