クレー射撃 観戦のススメ
日立建機にはシンボルスポーツとしてクレー射撃部があり、所属の中山由起枝選手が活躍中です。
クレー射撃観戦を楽しむべく、競技についてご紹介します。
イラスト/大庫真理
日立建機クレー射撃部
中山 由起枝
クレー射撃歴24年。2020年3月に順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科を修了。お子さんを育てながら現役で活躍するママさんアスリートとしても注目される。
クレー射撃の日本トップアスリート
中山由起枝選手は高校時代、ソフトボール選手としてインターハイで活躍。日立建機にスカウトされ、入社後18歳で約1年間イタリアへ射撃留学し、基礎から射撃を学びました。そして射撃歴1年11カ月でシドニーオリンピック(2000年)の出場権を獲得。その後も、北京オリンピック(2008年)、ロンドンオリンピック(2012年)、リオデジャネイロオリンピック(2016年)に出場。北京オリンピック4位入賞のほか、第16回アジア競技大会(2010年)の女子トラップ種目で日本人初の金メダルを獲得するなど数々の国際大会での優勝経験があります。5度目の出場となる東京2020オリンピックにも内定し、さらなる活躍が期待されます。
クレー射撃とは?
静まる空気の中で放たれる大きな発砲音。射撃競技には独特の緊張感が漂います。クレー射撃は散弾銃を使用して、直径11cm、厚さ25mmのクレーと呼ばれる円盤状の素焼きの陶器を撃ち落とした枚数で得点を競います。
固定された標的を撃つライフル射撃と違い、飛び出したクレーの動きを銃口の先で捉えながら冷静に状況を判断するため、高い集中力と鋭い反射神経が必要とされます。また、クレー射撃には、クレー放出機からランダムな方向に飛び出す「トラップ」と、左右2カ所にある発射台から同時に飛び出す「スキート」の、主に2種目があります。
イラストでは、日立建機クレー射撃部の中山由起枝選手が専門とするトラップ種目について紹介しています。
日立建機クレー射撃部の活動
日立建機クレー射撃部は1997年に創部しました。現在、部員は中山由起枝選手の1名。クレー射撃を当社のシンボルスポーツとして、創部から選手育成までゼロからスタートし、国際大会での活躍をめざすことがきっかけでした。国際大会出場前の社内壮行会の実施や、現地での応援団を結成するなど、日立建機グループ全体で中山選手の活躍を応援しています。また、年に1度、土浦工場で開催している「日立建機フェスティバル」では、クレー射撃を体験できるシミュレーターを設置。地域の皆さまにも、競技を身近に感じていただけるような取り組みを行っています。