サステナギア最前線
気候変動対策やSDGsへの取り組みは、避けては通れない時代になりました。
ぜひ取り入れたい、サステナブルで身近なギアをご紹介していきます。
文/編集部
脱炭素社会への意識を高める業界初・地球を守るヘルメット
[サイズ]縦285㎜×横225㎜×高さ171㎜
[頭囲]52~63㎝
[重さ]465g
「pervio® BP」4,200円(税別)。従来のプラスチックより表面硬度が高いため、傷がつきにくい仕様。カラーはホワイト、パステルピンク、パステルブルーの3色。内側の衝撃吸収ライナーは樹脂製。発泡スチロール不使用のため風通しがよく、蒸れにくい構造。丸洗い可能なので、汚れや臭いも簡単に落とせる。
持続可能なバイオマス素材の活用でプラスチックによる環境負荷を削減
「環境課題を引き起こす一因として悪者扱いされる、プラスチックのイメージを変える商品を提供したい」。そんな思いを込めて作られたのが、スターライト工業の産業用ヘルメット「pervio® BP(ベルヴィオ ビーピー)」だ。
同商品は帽体の37%に植物由来のバイオマスプラスチックを使用し、ヘルメット業界初の「バイオマスプラマーク(BPマーク)」を取得。製造時における化石燃料の消費量が従来品より少なくCO2 排出の削減に役立つことや、かぶるだけでSDGsやサステナブルな取り組みに力を入れていることをアピールできるため、“頭も地球も守るヘルメット”として注目を集めている。
スターライト工業は、1952年に国内初の軽量プラスチック製ヘルメットを開発。安全性の高さを第一に、建設現場や防災用のヘルメットを製造し続けてきた業界の老舗だ。pervio® BPの開発でバイオマスプラスチックを導入する際も試行錯誤を繰り返し、労働安全衛生法の規格をクリアする材料の選定にこだわった。
バイオマスプラスチックは政府による環境対策でも、プラスチックの代替として期待される持続可能な素材のひとつ。日々活用するヘルメットのように身近なアイテムの素材について考えサステナブルなものに見直していくことは、現場の環境意識の向上にもつながっていくはずだ。
※読者プレゼントのコーナーは第137号をもちまして終了いたしました。