サステナギア最前線
気候変動対策やSDGsへの取り組みは、避けては通れない時代になりました。
ぜひ取り入れたい、サステナブルで身近なギアをご紹介していきます。
文/編集部
リサイクルペットボトルで作られたサステナブルなサングラス
[サイズ]レンズ幅51㎜、ブリッジ幅19㎜、テンプル長さ141㎜
[重量]34g
[カラー] BLACK×GREY、BLACK×LIGHT BLUE、BROWN×GREEN
環境問題を引き起こす廃棄物をアップサイクルで嗜好品に再生
世界中の海に流れ込むプラスチックごみ。その量は年間約800万トンといわれ、海洋汚染や生態系への被害を引き起こすものとして問題視されている。「ごみ自体を減らす努力をしなければ、この問題は解決しない」。そんな思いから生まれたのが、人と環境にやさしい商品の提案をめざすアイウエアブランド「PLAGLA(プラグラ)」だ。
フレームの原料には、国内で回収されたペットボトルを使用。これらを洗浄、粉砕したものを溶かしてフレームを成形し、手作業でメガネやサングラスに組み立てていく。レンズには自然に還る「生分解性バイオポリマー」を採用。金属パーツ不使用のため汗や海水などによる劣化の心配が少なく、再リサイクルしやすい設計になっている。
製造を行うのは、メガネフレームの国内生産シェア約9割を誇る福井県鯖江市内にある工場。製品開発の際には、着用時のストレスを感じにくくするための柔軟性やかけ心地を追求。国内規格のテストをクリアする耐久性など、長く愛用するための仕様にもこだわった。
プラグラのように不用品から新たな価値を生み出す手法は「アップサイクル」と呼ばれ、多方面で取り組みが広がっている。「魅力を感じて選んだ商品が、たまたま環境に配慮したものだった」。そんな気づきが日常になる日はそう遠くなさそうだ。
「PLAGLA PG-02」7,920円(税込)。
※調光レンズの場合は11,000円(税込)。
フレーム1本の製造につき500㎖ペットボトルを約2本使用。ケースは再生紙、メガネ拭きはペットボトルを原料に作られている。シンプルなデザインと配色のため、幅広いコーディネートに合わせやすい。