平成24年(2012年)3月期第3四半期決算発表説明会 主要な質問に対する回答の要約
Q:今年度の油圧ショベルの世界需要について、どのように見ていますか。
A:中国需要は金融引締め等の影響により、引き続き前年を大きく下回っており、最新の今年度需要見通しは、対前年度比△30%の79,000台と見ています。しかしアジア大洋州や日本を中心に需要が好調で、世界計でほぼ前年並みの22,4000台数となる見通しです。
Q:中国で需要が減速し、さらに競争激化するなかで御社はどのような戦略をとりますか。
A:当社ではシェアだけを追うような政策はとらず、需要が厳しい中においても支払い条件を緩和したり売価を下げたりする方針はありません。品質・性能の高い機械を提供することはもちろん、代理店とともに販売、メンテナンス、部品販売等の製品ライフサイクル全体のサポートを強化し、お客様満足度の向上を推進して他社との差別化を図っていきたいと考えています。
Q:マイニング(鉱山)機械市場の状況はいかがですか。
A:マイニング(鉱山)関係の需要は引き続き堅調に推移しており、生産が追いつかない状況です。2012年度生産分は既に全て受注しており、現在は2013年度分の商談に入っています。
また、マイニング(鉱山)関連の部品・サービスの貢献もあり、当社のマイニング(鉱山)事業の売上高全体に占める割合は昨年度16%に対して、今年度は18%-19%と上昇すると予想しています。今後もマイニング(鉱山)事業には注力していきたいと思っております。
Q:第4四半期業績の進捗状況はどうですか。
A:一部新興国では金融引き締めの状況が続いていますが、アジアや米州向けの本体出荷、採算性の高い部品・サービス事業やマイニング(鉱山)事業も好調に推移しています。同時に原価低減や経費削減等も進めており、計画達成に向けて各種施策を推進しています。