平成27年(2015年)3月期第3四半期決算発表説明会 主要な質問に対する回答の要約
Q:第3四半期の実績について、円安が進んだことにより、売上増及び営業利益に為替のポジティブインパクトがあったにもかかわらず、営業利益率が伸びていないのは、どのような要因によるものですか。
A:円安は売上と利益の押し上げ要因になりましたが、利益に関しては、中国売上の減少、日本において中型ショベルの売上減少、マイニングショベルの減少等により売上構成が悪化したため、第2四半期と同レベルの営業利益率にとどまりました。
Q:第4四半期の売上は第3四半期実績、前年同期実績と比較して下回る計画ですが、その理由について教えてください。また、第4四半期の前提為替レート変更に伴い(前提レート:¥100→¥115/$・¥134→¥135/€・¥16.3→¥18.0/元)、2014年度通年見通しにおける売上・営業利益への影響額はどれくらいありますか。
A:第4四半期売上については、中国・地政学的リスクのある地域・マイニング等下振れリスクを織込んだ為、第3四半期実績、前年同期実績と比較し下回る計画となりました。また為替レート変更後の影響額については、2014年度見通しでは売上で215億円、営業利益で139億円を見込んでいます。また、第4四半期における営業利益への影響額は47億円を見込んでいます。
Q:マイニング本体の第3四半期売上が前年同期比でみると大幅に下回ったが、どのような理由ですか。また、マイニング部品サービス売上の見通しについてはどのように見ていますか。
A:マイニング本体については、オーストラリアの案件で第3四半期から第4四半期への納入延期が発生したため、前年同期売上を下回りましたが、今回の第4四半期本体見通しは全て受注している状況です。部品サービスについては、昨年より低迷している納入機の稼働率が、停止している鉱山や高稼働の鉱山など地域によって差があるものの、依然として改善していない状況を受け、オーバーホール・保守による部品サービスの売上増加へ結びつくには時間がかかると考えています。
Q:2015年度からIFRS適用を発表されましたが、移行による影響額がもし出ていれば教えてください。
A:IFRSへの移行は2015年度以降になりますので、当社の影響額についてはご説明できる時期ではありません。一般的に、移行による基準差異は ①のれんは償却をせず価値が毀損した際に減損を行う ②年金の運用損益及び確定給付制度債務の現在価値変動については、包括利益のリサイクリングは行わないことから純損益への償却負担がなくなる ③持合株式の売却損益を認識しない こととなります。