平成27年(2015年)3月期決算発表説明会 主要な質問に対する回答の要約
Q:2014年度の実績について、円安が進んだことにより、売上高及び営業利益への影響額はどれくらいありましたか。また、営業利益率が6.7%で前年より△1.9%となった主な要因は何ですか。
A:為替影響額は、売上高では+224億円、営業利益では+143億円が前年度に対して押し上げ要因になっています。営業利益率は、利益率の高い中国売上の減少及び日本での機種構成差等が影響し、前年度より低下しました。
Q:2015年度の油圧ショベル需要が△7%の想定で、売上見通しが前年度に比べ微減の計画となる要因等を教えてください。
A:油圧ショベル売上は、引き続き中国・ロシアCIS等で減少となるものの、マイニング機械やクレーン、及びKCM子会社化に伴う売上増により、微減にとどまります。
Q:2015年度計画の前提為替レートと、営業利益ベースの為替感応度を教えてください。
A:2015年度の前提為替レートは、115円/US$、125円/€ 18.5円/人民元です。また、営業利益に対する為替感応度は、1円/US$で13億円、1円/€で5億円、0.1円/人民元で1億円となる見込みです。
Q:2015年度マイニング需要見通しは、前年度比△10%とのことですが、マイニング売上見通しが前年度比+4%となる理由はなんですか?売上見通しのうち、受注残はどれくらいを占めますか。
A:ダンプトラックについては、AC-3のシリーズ化にて拡販をすすめており、2014年度実績に引き続き売上増を図っていきます。本体売上見通しのうちの受注残は、台数ベースですが、超大型油圧ショベルで30%、ダンプトラックで40%となっています。
Q:需要の回復が見込めない中で、事業やコスト構造の改革を進めるとのことですが、取組の時期はいつからで具体的な内容はどんなことですか。
A:構造改革の取り組みは、当面需要の回復が見込めないと判断した前年度の中頃より加速しています。経費の削減に加え、リソースが不足している収益拡大に繋がる業務に再配置、人員を抑制する等を決定しています。
これらの施策を更に15年度で加速し、また、たな卸資産についても、SCM改革にて受注・製造リードタイムの短縮を進めており、更なる縮減を図っていきます。
Q:2015年度からIFRS適用を発表されましたが、移行による影響額について教えてください。
A:IFRSへの移行影響については、15年度見通しの営業利益への影響額は約77億円とみています。内訳としてはのれんの償却分が52億円、退職金給付等が25億円相当となっています。