平成28年(2016年)3月期 第2四半期決算発表説明会 主要な質問に対する回答の要約
Q: 構造改革費用を年度見通しに112億円織込まれていますが、9月末に発表された早期退職制度特別募集など、織込み内容と金額を教えてください。また、早期退職優遇制度特別募集による来年度の間接費の影響額はどれ位ですか。
A:構造改革費用の内訳は、種々の利害関係もありますので現時点で開示はできません。早期退職優遇制度特別募集についても現時点で組合と交渉中です。ついては、早期退職特別募集でも人員数や金額が確定していない、他の織込み事項についても確定していないので、来年度への影響額ついても現時点では申し上げられません。なお、早期退職については、完了した時点で開示いたします。
Q: 早期退職優遇制度特別募集を9月末に発表されましたが、経営幹部がこの発表をされるに至った前提や考え方等をおしえてください。
A:一般建機、マイニングともに油圧ショベルの世界需要をはじめ事業環境は当面厳しい状況が続くものと想定しています。現在まで在庫圧縮や財務体質を改善してきていますが、20年~30年後をも見据えて成長につなげられる体制づくりという位置づけで、コスト・事業構造改革を行っており、早期退職優遇制度特別募集はその一環です。
Q: 修正後の今年度業績見通しでは、配当60円/年は配当性向100%近くになりますが、60円/配当を維持される発表をされた考え方、及び来年度に於いては安定配当と配当性向の両面からどのようにお考えですか。
A:60円配当見通しは、財務体質の改善やキャッシュフローを鑑みたという背景もありますが、修正後の業績見通しを確実に達成するという経営陣の決意です。来年度の配当は、事業構造改革の効果を見極め、また、今後、伸ばす事業である部品サービス事業やホイールローダ事業等への投資、及び次年度以降のキャッシュフローを考慮する必要があると考えています。
Q: マイニング機械市場について、資源メジャーが翌年も投資削減を計画していますが、底打ち感はありますか。
A:マイニング鉱山会社の投資計画は依然減少傾向にある中で、市場規模が大変小さくなっていることは確かで、現時点では来年度中の回復が見込まれるような兆しは見られません。回復は17年度以降になるのではないかと考えています。
Q:マイニングの売上収益は、環境が厳しい中で増加していますが、見通しの確度はいかがですか?
A:第3四半期以降の売上見通しに対して、マイニング油圧ショベルは6割強、ダンプトラックは7割強が受注残となっています。市場環境は厳しいですが、自社の製品の更新時期を迎える機械もあり、確実に取り込んでいきます。部品サービスについては、巡回サービスの強化や消耗品の品揃えを拡充し売上増に繋げています。