平成28年(2016年)3月期 第3四半期決算発表説明会 主要な質問に対する回答の要約
Q: 通年の業績見通しの下方修正に関して、売上収益を200億円引き下げて7,600億円へ、営業利益は300億円で据え置いたものの、税引前当期利益と当期利益を大きく下方修正されていますが、詳細をお聞かせください。
A:売上見通しは、建設機械では主として製品構成の小型化や部品サービスの減少を見込み、マイニング機械では新車本体を下方修正しました。営業利益は、物量・製品構成による減少影響はあるものの、間接費削減効果等で補完できることから前回予想値を据え置きました。税引前当期利益については新興国通貨安の影響を受け海外子会社の債権債務における営業外の為替差損の影響を大きく受けています。当期利益が税引前利益の下方修正幅よりも大きく減少するのは、日立建機単体の業績悪化に伴い、税効果金額が減少する、具体的には有税の評価性引当金の増加により会計上の税額が増えることが影響しています。
Q: 今年度業績見通し修正に伴って、年度末配当について未定とされたことについてお聞かせください。
A:キャッシュフローは以前より改善してきているものの、有税の評価性引当金の大幅増加で当期利益を大きく圧迫する可能性があるなど、未確定の要素が多い為、現段階では今年度末の配当金額を「未定」としました。
Q: 第3四半期累計の構造改革費用が142億円ですが、その内訳と9月末に発表された早期退職特別募集の進捗をお聞かせください。また、通年で121億円の見通しですが、更に増加する可能性があるのかをお聞かせください。
A:実績の内訳ですが、早期退職特別募集を確定したものについて17億円が、その他に貸倒引当金・在庫機の改造費用及び改造に伴い生じた部品の評価損等ですが夫々の金額については開示を控えさせて頂きます。通年の121億円については、現在、早期退職の特別募集中であり増減の可能性はあります。本件は、完了した段階で開示いたします。
Q: マイニング機械の売上見通しを下方修正された理由と受注残状況をお聞かせください。
A:主としてダンプトラックを下方修正しました。積載重量150t以上の超大型ダンプトラックの未受注案件及び同50tクラスの増加による機種構成の見直しによるものです。現在の第4四半期売上見通しに対する受注残は油圧ショベルで約9割、ダンプトラックで7割強です。