中国での保守部品の供給体制を再構築
2015年4月21日
―日立建機(上海)の「部品センタ」機能を集約し、日立物流グループに委託―
日立建機株式会社(社長:辻本 雄一/以下、日立建機)は、このたび、中華人民共和国(以下、中国)での建設機械および鉱山機械の保守部品の供給体制を再構築するため、日立建機の連結子会社である日立建機(上海)有限公司(以下、日立建機(上海))の保守部品の「部品センタ」機能を、株式会社日立物流の連結子会社である日立物流(中国)有限公司が、新たに開設する「東上海物流センター」に集約し、2015年5月6日より稼働を開始します。
また、中国での保守部品の物流業務を、日立物流(上海浦東)有限公司に3PL*委託し、物流コストの低減をしながら、供給体制の効率化および迅速化を図っていきます。
具体的には、これまで上海市内に分散していた保税区外の部品倉庫を、中国最大の貿易拠点である上海港や上海国際浦東空港へのアクセスが良い上海市浦東新区内の1カ所に集約し、中国国内約350カ所に及ぶ販売・サービスの代理店ネットワークに、保守部品を供給する拠点として整備します。また今回の集約にあたり、中国での保守部品の物流運営業務を、豊富な経験や管理システムを有する日立物流グループに3PL委託し、保守部品の物流効率の最適化の実現をめざします。
また、日立建機(上海)が創業以来取り組んでいる部品再生事業をさらに強化するため、主要コンポーネントの「再生センタ」を同敷地内に移転・拡張します。これにより、建設・土木向け製品用再生部品に加え、超大型油圧ショベルや鉱山用ダンプトラックなどの鉱山機械用再生部品のラインアップを強化・拡充し、鉱山関連のお客様が所有する機械の保守・メンテナンス費用を低減し、お客様の満足度の向上をめざします。
さらには、日立建機(上海)の「教育センタ」を同敷地内に移転し、販売・サービスの一体経営の推進や教育プログラムの開発など、日立建機(上海)および代理店におけるお客様への戦略的な提案営業力の強化に取り組みます。
日立建機グループは、現在、中期経営計画「GROW TOGETHER 2016」の重点施策として、「部品・サービス事業の強化」に取り組んでいます。今回の集約をはじめ、2014年4月に「つくば部品センタ」を設立するなど、部品事業基盤を強化し、より効率的に保守部品を供給することで、さらなるお客様のライフサイクルコストの低減を図ります。今後も部品・サービス事業の強化のため、物流業務全般に強みを持つ日立物流をはじめとした日立グループと連携し、世界中のお客様の「身近で頼りになるパートナー」をめざしていきます。
■東上海物流センター(日立物流グループ所有)の概要
所在地 : 中華人民共和国上海市浦東新区申東路251弄2号
建屋仕様 : 鉄筋コンクリート造 (地上3階建て)
敷地面積/延床面積 : 約42,200m2 (約12,700坪)/約44,800m2 (約13,500坪)
荷役機器 : ドックレベラー7台および接車バース38バースなど
主な取扱商品 : 建設機械用部品など
稼働予定日 : 部品センタ 2015年5月6日
再生センタおよび教育センタ 2015年5月下旬
*3PL(スリーピーエル): 3rd Party Logistics(サードパーティーロジスティクス)の略。企業の物流業務全般を、第三の企業へ包括的に委託して、実行すること。
以上
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