ハイブリッドホイールローダZW220HYB-5Bを発売
2016年2月16日
日立建機株式会社(社長:辻本 雄一)は、ハイブリッド機構を搭載した新型ホイールローダZW220HYB-5B (標準バケット容量3.4m3、運転質量18.18t)を、4月1日から発売します。本機は、ハイブリッド油圧ショベルZH200シリーズで培った技術を生かしつつ、ホイールローダ特有の使用形態に合わせて開発したハイブリッドホイールローダです。
日立建機は、2003年に業界初となるハイブリッドホイールローダ(運転質量7tクラスの試作機)を開発し、その後も、実用化に向けた研究を続けてきました。2008年には、当時、当社の連結子会社であったTCM株式会社が、超大型のハイブリッドホイールローダL130(標準バケット容量13m3)を限定発売しています。ZW220HYB-5Bは、それに続くもので、より広い用途で使用される中型ホイールローダにおけるハイブリッド機の市場投入は、国内初となります。
ZW220HYB-5Bのハイブリッドシステムは、減速時に発生するエネルギーを電気エネルギーとしてキャパシタに蓄電し、加速時に走行モータへ給電することで燃料消費量を削減します。また周囲への騒音にも配慮しており、高まる環境へのニーズに対応した製品です。2014年から市場導入に向けたユーザーテストを繰り返し行うことで、このたび製品化に至り、受注生産にて、日本国内で発売を開始します。
主な特長
1. 燃料消費量を最大20%低減
- ハイブリッドシステムと、エンジン回転数制御機構で、標準機ZW220-5B比最大20%の燃費低減を実現。(当社ユーザーテスト結果)
2. 時代にマッチした環境性能
- 特定特殊自動車排出ガス規制(オフロード法)2011年基準に適合。
- クラス初の国土交通省 超低騒音型建設機械指定機。
3. 優れた操作性と快適な運転空間
- 車速はアクセルペダル、フロント作業は操作レバーでそれぞれコントロールする独立制御を採用。例えば、車速の上がり過ぎを抑えながらフロントを早く動かすような、標準機であればブレーキペダルを多用する場面での操作性および作業性を大幅に改善。
- ライドコントロールシステム、リフトアームソフトストップ制御およびエアサスペンションシートを標準装備し、車体の揺れによる荷こぼれを抑制するとともに、オペレータの疲労を低減。
- 安全性の高いROPS/FOPSキャブを標準装備。
4. 高い耐久性と容易な整備性
- 電動駆動方式のため、オイルやフィルタの交換など、トランスミッションに関連するメンテナンスが不要で、メンテナンスに関する休車時間を短縮。
- 走行モータおよび発電モータに、日立グループのノウハウを生かした新設計の高寿命モータを採用し、高い耐久性を実現。
5. 多彩なオプション装備
- 仕様用途に応じ、多彩なオプションから最適な仕様を選択することが可能。
主な仕様
主な仕様 | |
項目 | ZW220HYB-5B |
標準バケット容量 (m3) | 3.4 |
運転質量 (t) | 18.18 |
エンジン名称 | いすゞ 4HK1 |
エンジン最大出力 (kW/min-1) | 147/2,100 |
エンジン総工程容積(総排気量) (L) | 5.19 |
全長(バケット地上) (mm) | 8,200 |
全高 (mm) | 3,405 |
全幅 車体 (mm) | 2,785 |
全幅 バケット (mm) | 2,910 |
ホイールベース (mm) | 3,300 |
バケットヒンジピン高さ (mm) | 4,090 |
ダンピングクリアランス (mm) | 2,880 |
ダンピングリーチ (mm) | 1,150 |
標準小売価格(万円) | 4,522 |
注)単位は国際単位系によるSI単位表示。価格は工場裸渡し、消費税別。
ZW220HYB-5B
以上
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