施工現場のIoT化を実現するSolution Linkage Mobileをお客さまと共に開発
2017年7月4日
日立建機株式会社(本社:東京都台東区、執行役社長:平野 耕太郎/以下、日立建機)は、建設業に携わるお客さまの施工現場における安全性や生産性の向上に貢献する、クラウドソリューション「Solution Linkage Cloud(ソリューション リンケージ クラウド)」のアプリケーションとして、施工現場の見える化、進捗管理、機械と人との接近検知の機能を持つ「Solution Linkage Mobile(ソリューション リンケージ モバイル)」を開発しました。
施工現場をスマートフォンなどのモバイル端末を活用することでIoT化し、機械と人が「つながる現場」を実現します。本アプリケーションは、機能の追加や使いやすさの向上を図り、2018年4月より、国内向けに提供を開始する予定です。
開発にあたっては、従来よりICT施工へ積極的に取り組まれている株式会社 堀口組(本社:北海道留萌市、代表取締役社長:堀口 哲志/以下、堀口組)に、日立グループが推進する顧客協創プロセス*への全面的なご協力をいただき、現場の実態把握から、実際の施工現場での実証にいたるまで、お客さまの課題やその課題に応えるアイデアを基に、アプリケーションの基本構想を固めてきました。さらに、堀口組をはじめとする複数のお客さまとの協創により、現場にとって実用的な基本機能を備えたアプリケーションを開発することができました。
今後も、さまざまなお客さまとの協創活動を通じ、お客さまの課題解決につながる機能の追加や、使いやすさの向上を図るとともに、機械の稼働状況などのビッグデータを蓄積するGlobal e-Service(グローバル イー サービス)およびサービスソリューションConSite(コンサイト)など、日立建機が提供するソリューションとも連携することで、お客さまの利便性を高めていきます。
*:顧客協創プロセスとは、①お客さまとビジョン・課題の共有、②アイデアの創出およびプロトタイプの開発、③お客さまの現場での実証を行い、お客さまとともにソリューションを創出する手法。
Solution Linkage Mobileの主な特長
- 施工現場の見える化
施工現場の建設機械、ダンプトラックおよび現場作業員が、スマートフォンなどのモバイル端末を保有し、アプリケーションを通じて位置情報をクラウドにアップロードすることで、それぞれの位置が地図上に表示されます。従来、現場管理者は、電話や現地で状況を確認した後に、段取りを検討していましたが、「施工現場の見える化」により、機械や人の配置をリアルタイムに把握できるようになり、段取りの検討における効率化が図れます。
- 施工現場の進捗管理
モバイル端末を通じてクラウドにアップロードされたダンプトラックの位置情報を活用し、運搬回数や土量など、現場の進捗状況をリアルタイムに確認できます。従来、現場管理者は、機械のオペレータや現場作業員との対話を通じて、進捗を定性的に把握していましたが、「施工現場の進捗管理」により、進捗をリアルタイムかつ定量的に把握することが可能になります。これにより、ダンプトラックの台数増減など、次の一手をより迅速に検討することができ、施工における生産性向上に貢献します。
- 接近検知
クラウドに収集された位置情報を活用して、建設機械、ダンプトラックと現場作業員の接近を検出し、モバイル端末を通じて、建設機械やダンプトラックのオペレータ、現場作業員に通知します。これにより、作業中も安全に対する意識を保ち続けることができるので、施工現場における安全性向上に寄与します。
日立建機グループでは、さまざまなビジネスパートナーとのオープンイノベーションによる連携や日立グループの強みであるICTや制御およびIoTの技術を活用する「One Hitachi」の取り組みを推進し、お客さまとともに課題を解決するICT・IoTソリューション「Solution Linkage」を提供しています。
■商標注記
- 「Solution Linkage」は、日立建機株式会社により商標登録出願中です。
以上
ニュースリリース記載の内容は、発表日現在の情報であり、その後予告なしに変更される場合もありますので、ご了承ください。