建設機械のオイルを24時間見守るConSite OILの提供を開始
2017年8月30日
-建設機械のオイルを常時モニタリングすることで効率的な予防保全活動を実現 -
日立建機株式会社(本社:東京都台東区、執行役社長:平野 耕太郎/以下、日立建機)は、お客さまの課題であるライフサイクルコストを低減するサービスソリューション「ConSite(コンサイト)」の新たなソリューションとして、稼働する建設機械のエンジンオイルや作動油の「オイル監視センサ」からの情報を24時間モニタリングするとともに、建設機械の稼働・位置情報などのビッグデータを蓄積する「Global e-Service(グローバル イー サービス)」にてオイルの状態を自動診断し、お客さまと代理店のサービススタッフなどにレポートを自動で配信する「ConSite OIL(コンサイトオイル)」を開発しました。
建設機械業界で初となる本ソリューションは、全世界での提供に先駆けて、まずは2017年10月1日より、欧州およびオーストラリアで提供を開始します。
日立建機グループは、お客さまへのサービスの付加価値を向上させる戦略として、ICTやIoTの技術を活用した、建設機械の遠隔での故障を検知する取り組みを進め、センシングによる遠隔での予兆検知率を、2020年頃に90%以上に高めることをめざしています。
これまでも、IoT技術を活用し、お客さまが保有する建設機械の稼働・位置情報などのビッグデータを蓄積するGlobal e-Serviceのデータに基づき、サービスソリューション「ConSite」を提供してきました。お客さまからの要望が強い延長保証やメンテナンス契約を推奨するとともに、建設機械の稼働状況を定期的にお知らせする「定期レポート」や、マシンダウンにつながるようなアラームを検知した際にタイムリーにお客さまにお知らせする「緊急レポート」を、パソコンやスマートフォンなどに自動で配信し、お客さまの課題である「ライフサイクルコスト低減」に貢献しています。
全世界を対象に2017年7月31日現在で、「ConSite」登録台数は、6万台以上を数え、センシングによる遠隔での予兆検知率を20%まで高めています。
建設機械は、エンジンオイルや作動油などのオイルを分析することで、オイル自体の状態のみならず、部品やコンポーネントの状態や不具合などの「健康状態」を把握することができます。これまでは、建設機械の「健康状態」をオイルから分析する場合、オイルの状態に関わらず、一定期間で抜き取りによるオイル分析を行う必要があり、その手間と費用がお客さまにとって負担となり、また、結果の把握までに時間を費やしていたことが課題でした。
今回提供を開始する「ConSite OIL」は、「ConSite」のシステムを活用したソリューションです。建設機械に「オイル監視センサ」を新たに導入し、エンジンオイルや作動油の劣化や汚染などのデータをGlobal e-Serviceで分析・解析し、24時間モニタリングすることで、お客さまの建設機械を見守り、センシングによる遠隔での予兆検知率を37%まで高めます。
また、オイルの異常値を検知した際、お客さまや代理店スタッフに緊急レポートを自動発信し、機械の状態を相互で把握するとともに、代理店スタッフに対処法を自動発信します。代理店スタッフからお客さまへ適切なメンテナンスや修理、部品交換を迅速に提案し、お客さまの保有機のダウンタイムを低減することを図り、お客さまの課題である「ライフサイクルコスト低減」に貢献します。
日立建機グループでは、さまざまなビジネスパートナーとのオープンイノベーションによる連携や日立グループの強みであるICTや制御およびIoTの技術を活用する「One Hitachi」の取り組みを推進し、お客さまとともに課題を解決するICT・IoTソリューション「Solution Linkage」を提供しています。
■ ConSite OIL緊急アラーム自動発信時のイメージ
■ 商標注記
- 「Global e-Service」および「ConSite」は、日立建機株式会社の登録商標です。
- 「Solution Linkage」は、日立建機株式会社により商標登録出願中です。
以上
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