中国のミニショベル市場向けに土木専用機ZX60C-5Aを発売開始
2020年10月12日
日立建機株式会社(本社:東京都台東区、執行役社長:平野 耕太郎/以下、日立建機)の中華人民共和国(以下、中国)現地法人である日立建機(上海)有限公司(本社:上海市浦東新区、董事総経理:程暁明)は、ミニショベル土木専用機ZX60C-5A(標準バケット容量0.21m3、運転質量5.4t)を、中国市場向けに2020年10月より発売し、2020年度で400台の販売を見込んでいます。
日立建機の油圧ショベルは、中国市場においても製品の耐久性や操作性などの品質や性能について高い評価をいただいています。また、ミニショベルの用途は、道路工事などの都市土木をはじめ、農林業、造園、畜産、解体、除雪など多岐にわたるため、あらゆる用途に対応できる製品ラインアップを揃えてきました。
昨今の中国では、都市開発や農地整備などインフラの整備需要から、ミニショベルはアタッチメントを交換せずに、土木作業に使われるケースが多く見受けられます。また、作業時間で業務を請け負う個人チャーター業者が増加傾向にあり、個人チャーター業者のニーズに沿ったラインアップの拡充が期待されています。
一方、日立建機は、刻々と変化する各国・地域のお客さまのニーズや経営環境に速やかに対応するため、2019年4月にマーケティング本部を設立しました。新興国市場を中心に中国市場をはじめとする各国・地域のニーズを収集・集約し、まず中国市場向けに新たな製品戦略を立案し、中国でミニ・油圧ショベルなどの開発、製造をする日立建機(中国)有限公司(董事総経理:梶田 勇輔)と、日立建機グループのコンパクト事業を担う日立建機ティエラ(取締役社長:中村 和則)と共に開発を進めました。
これまで評価されてきた品質や性能を確保しつつ、主に掘削作業で使用し、コストパフォーマンスを求める個人チャーター業者のニーズに対応するため、ミニショベル土木専用機を開発し、2020年2月から50台限定で販売してテストマーケティングを行いました。その結果、購入いただいたお客さまからは、操作性や燃費性能に高い評価を得ることができたため、量産モデルの販売を決定しました。量産モデルでは、農林地の整備や緑化工事、道路工事などの現場でニーズが高かった標準バケット容量のサイズアップとブレード(排土板)を標準装備とすることで、土木専用機としての使い勝手を高めています。
主な特長
1. 道路工事などの都市土木に最適な仕様・構造
ミニショベルの用途は多岐にわたりますが、ZX60C-5Aは土木専用機として、道路工事や農林地の整備などに最適な仕様・構造にしています。また、整地作業に用いるブレード(排土板)を標準装備しています。
2. ZX60-5A同等の操作性を維持、燃費性能を向上
中国で高い評価を得ている6トンクラスのミニショベルZX60-5Aと同等の操作性を維持するとともに、高効率な油圧システムを採用、エンジンサイズの最適化により燃料消費量の低減を実現しています。また、音響設備などの快適装備は後付け可能とし、ご購入後にお客さまが自由に選択できる構造としています。
3. 高いコストパフォーマンス
操作性に直接的な影響が少ない運転室内の機器や、走行装置などの一部の部品は、日立建機の品質基準を満たしたうえで現地調達することで、製品価格を抑えています。
日立建機グループはこれからも、中国をはじめ各国・地域の市場ニーズに速やかに対応し、日本とグローバル拠点が連携して、お客さまのニーズに合致した製品開発を進めていきます。
土木専用機ZX60C-5Aの主な仕様
項目 | ZX60C-5A | |
バケット容量 (m3) | 0.21 | |
輸送時寸法 | 全長 (mm) | 5,880 |
全幅 (mm) | 2,060 | |
全高 (mm) | 2,470 | |
後端旋回半径 (mm) | 1,650 | |
機械質量 (kg) | 5,400 | |
エンジン出力 (kW) | 28.1 |
注)単位は国際単位系によるSI単位表示。
関連情報
- 2020年2月18日 ニュースリリース
以上
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