サービス部品の真贋判定機能とトレーサビリティを強化
2021年1月12日
部品流通の効率化を通じてバリューチェーン事業の深化をめざす
日立建機株式会社(本社:東京都台東区、執行役社長:平野 耕太郎/以下、日立建機)は、このたび、日立建機グループが販売するサービス部品のパッケージのラベル(以下、部品ラベル)を刷新しました。偽造防止用のホログラムの刷新に加え、部品ごとに付与したIDや新たに追加したQRコードなどにより、スマートフォンでの真贋判定が可能になったほか、IDをクラウド上で一元管理する流通・販売経路のトレースの仕組みを構築しました。日立建機グループの部品の在庫管理や出荷を行うつくば部品センタ(茨城県つくば市)から国内外の拠点に出荷する部品を対象に、2021年1月より新しい部品ラベルを適用していきます。
お客さまは、手軽に部品が正規品かどうかを確認できるようになり、これまで以上に安心してサービス部品を使うことができます。
なお、今回の部品ラベルには、凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴/以下、凸版印刷)の偽造防止用ホログラムおよびクラウド型統合ID認証サービス「ID-NEX®(アイディーネックス)真贋判定/トレーサビリティサービス」を採用しました。
日立建機は2019年4月、品質保証本部を社長直轄の組織とし、グローバルで製品の品質改善を加速してきました。サービス部品においては、品質保証本部とライフサイクルサポート本部が連携し、「純正部品」、「Hitachi Construction Machinery Selected Parts」、「再生部品」と3つのブランドを展開しています。今回の部品の真贋判定とトレーサビリティの導入により、従来以上にお客さまに安心してサービス部品を使っていただけるようにするものです。
2022年度を目途に、QRコードに含まれる情報を活用し、部品の重量や寸法から最適な運搬方法や在庫場所を判断したり、部品の棚卸や現品管理、供給オペレーションに活用したりするなど、部品流通の効率化によるバリューチェーン事業の深化をめざします。
今回導入する部品ラベルの主な特長
1.スマートフォンでサービス部品の真贋判定
これまで、サービス部品の真贋判定には、部品ラベルのホログラムを専用の器具で確認する必要がありました。
今回の部品ラベルの刷新により、スマートフォンで接続した専用のウェブサイト上でカメラを起動し、ラベル内のQRコードを読み込むことで、誰でも簡単に真贋判定ができるようになりました。
正しいIDの場合は「正規コード」として識別されますが、一定の回数以上QRコードを読み取られている状態は不自然であると判断され、注意喚起の画面が表示されます。存在しないIDの場合は、偽造品の可能性があると警告する画面が表示されます。
刷新後の部品ラベルも、複製(コピー)を防止するため、右側の一部にホログラム加工を施しています。
2.サービス部品のトレーサビリティを強化
部品ラベルの刷新に伴い、つくば部品センタから国内外の拠点へ出荷するサービス部品(純正部品・ Hitachi Construction Machinery Selected Parts ・再生部品)を対象に、部品ラベルのQRコードを読み込むことで、部品ごとに付与したID単位での出荷履歴をクラウド上に記録します。これにより、サービス部品ひとつひとつの個体情報の管理が可能になります。さらに2023年以降は、国内外の流通拠点(デポ)の入出荷履歴や代理店への入荷履歴も管理することで、正規の流通・販売経路のトレーサビリティの確立をめざします。
日立建機グループは、これからもサービス部品の適正な流通・販売を通じて、お客さまの機械の安定稼働に寄与します。
商標注記
- QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
- ID-NEXは凸版印刷株式会社の登録商標です。
関連情報
2021年1月12日発表 凸版印刷ニュースリリース
2020年7月20日発表 ニュースリリース
以上
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