ホイール式油圧ショベルZX125W-7の受注を開始
2023年6月28日
作業性能の向上と燃費低減を両立させ、オペレータの負担とランニングコストを軽減
日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合し、作業性能の向上と燃費低減を両立させた12tクラスのホイール式油圧ショベルZX125W-7(標準バケット容量0.45m3、運転質量14.2t)を、日本国内に向けた2023年11月の発売に先立ち、7月3日より受注を開始します。販売目標台数は年間100台です。
ホイール式油圧ショベルは、自動車車検証とナンバープレートを取得することで公道を自走できる、機動性に優れた油圧ショベルです。また、コンパクトな車体で小回りが利き、作業性に優れていることから、都市土木など、狭い路地での使用に適しています。現場での作業に加えて、自走による移動で長時間稼働することが多いホイール式油圧ショベルは、より高い燃費性能に加え、オペレータの負担の軽減や安全性の向上が求められています。
本製品は、油圧ショベルZAXIS-7シリーズの特長である、燃費低減と高い作業性を実現する最新油圧システム「HIOS Ⅴ(ハイオス ファイブ)」を搭載することにより、複合動作や高負荷時の操作性を維持しつつ、燃費性能を向上しました。さらに、新機能の「エコガイダンス」は、現場状況に応じて推奨される作業モードなどをメッセージで表示し、燃料消費を抑えた運転操作を支援します。また、新機能として、車体の停止に合わせて作業ブレーキが作動する「オートワーキングブレーキシステム」、走行時に走行モードの変速を自動で行う「オートマティック・トランスミッション」を追加、新設計の運転室を採用とあわせ、作業時の利便性や快適性を向上し、オペレータの負担も軽減します。
主な特長
燃料消費量の低減と作業量の増加
作業量を重視する「PWR(パワー)モード」の場合、従来機種ZX125W-6と比較して、作業量を7%増加しつつ、燃費消費量を19%削減しています。これにより、大幅なランニングコストの低減に寄与します。
現場に応じて選択できる3つの作業モードと低燃費操作の実現をアシストする「エコガイダンス」
現場状況に応じて、重作業用の「HP(ハイパワー)モード」、作業量を重視した「PWR(パワー)モード」、燃費を抑える「ECO(エコノミー)モード」に切り替えが可能です。また、新機能「エコガイダンス」は、燃料消費状況と使用中のモードを比較し、推奨する作業モードやエコ機能をメッセージでモニタに表示することで、ランニングコストの低減に寄与します。
車体の走行停止に合わせて自動でサービスブレーキを作動させる「オートワーキングブレーキシステム」
ホイール式油圧ショベルでは、掘削などの作業時に、サービスブレーキを作動させ稼働します。オートワーキングブレーキシステムをあらかじめ設定することにより、車体の走行・停止に合わせて自動でサービスブレーキを作動させ、オペレータの負担を軽減します。また、オペレータの好みに合わせてブレーキ強度を5段階で調整でき、利便性も向上しました。
新設計の運転室を採用 快適性と安全性を向上
従来機種と比較して、運転室の後方エリアを広く、天井を高くしたことで、長時間でも今まで以上に快適に作業することが可能です。また、運転室内の大型モニタでは、機械状態の確認に加え、標準搭載の周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE(エアリアル アングル)」により、機体周囲を映像で確認することが可能で、安全性の向上に寄与します。
日立建機グループは、「人と機械の最適な関係」をめざし、引き続きお客さまの課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」をお客さまと協創し、お客さまの課題である「安全性向上」「生産性の向上」「ライフサイクルコスト低減」に貢献していきます。
主な仕様(2.26m標準アーム仕様時)
項目 | ZX125W-7 | |
標準バケット容量 | m3 | 0.45 |
運転質量 | t | 14.2 |
エンジン定格出力 | kW/min-1 | 100 |
最大掘削半径 | mm | 7,910 |
最大掘削深さ | mm | 4,840 |
最大掘削高さ | mm | 9,170 |
最大ダンプ高さ | mm | 6,740 |
バケット最大掘削力(昇圧時) | kN | 94.0 |
旋回速度 | min-1 | 9.8 |
走行速度(高/低) | km/h | 38/9.3 |
全長(走行時) | mm | 7,445 |
全幅 | mm | 2,490 |
全高(走行時) | mm | 3,460 |
後端旋回半径 | mm | 1,740 |
フロント最小旋回半径 | mm | 1,750 |
フロント最低地上高(走行時) | mm | 220 |
標準小売価格 | 万円 | 2,673 |
注)単位は国際単位系(SI)による表示。価格は工場裸渡し、消費税別。
商標注記
AERIAL ANGLEは、日立建機株式会社の登録商標です。
関連情報
日立建機について
日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルで展開している建設機械メーカーです。新車販売事業に加えて、部品・サービス、再生(部品・本体)、レンタル、中古車の「バリューチェーン事業」を拡大し、革新的なソリューションをお客さまに提供する真のソリューションプロバイダーとしての成長をめざします。世界に約25,000人の従業員を擁し、2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は1兆2,795億円、海外売上収益比率は82%です。詳しくは、日立建機のウェブサイトをご覧ください。
以上
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