中型ホイールローダZW330-6とZW550-6の受注を開始
2023年9月29日
オフロード法2014年基準に適合 燃費性能と作業性能を向上
日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合した、新型ホイールローダZW-6シリーズとして、ZW330-6(標準バケット容量4.6m3、運転質量26.06t)、ZW550-6(同6.1m3、同46.49t)を、日本国内向けに2023年9月29日より 受注を開始します。販売目標は、2機種合計で年間15台を見込んでいます。
ZW330-6(左)、ZW550-6(右)
(写真はオプションを装備しています)
ZW330-6とZW550-6は、従来モデルの5Bシリーズから搭載している、エンジン回転数を最適に制御する「アクティブエンジンコントロール」の改良により、燃費性能を改善しました。ZW330-6はエンジン制御を最適化することで、スムーズかつ効果的な積込み作業を可能とし、加えてエネルギーを機体にダイレクトに伝える「ロックアップトルクコンバータ」を標準装備することで登坂走行時(5%勾配)の最高速度を最大で40%*1向上しています。
ZW550-6では、エンジンレスポンスの改善により作業量が約22%向上しています*2。また、車体の揺れによる荷こぼれを抑制し、オペレータの疲労低減にも寄与する「ライドコントロールシステム」や、リフトアームとバケットの複合動作をスムーズにする「パラレルタンデム機能」により、作業性の向上も実現しました。
さらに、排出ガスの後処理装置にPM除去フィルタレスの「尿素SCRシステム」を採用したことで、定期的なPM除去フィルタの清掃や交換などのメンテナンスが不要となり、長期的なメンテナンスコストやメンテナンス中のダウンタイムの低減を実現しました。
*1 ZW330-6の最高速度は従来機種のZW330-5Bとの比較。
*2 ZW550-6の作業量は従来機種のZW550-5Bとの比較。
主な特長
1. 燃費性能の改善
2. 作業性の向上
- ZW330-6とZW550-6の作業量が向上
ZW330-6はエンジン制御を最適化することで、スムーズかつ効果的な積込み作業を可能にしました。また、エネルギーを機体にダイレクトに伝える「ロックアップトルクコンバータ」を標準搭載することで登坂走行時(5%勾配)の最高速度を最大で40%*1向上しています。
ZW550-6はエンジンレスポンスの改善により作業量が約22%向上しています*2。 - オペレータの疲労低減に寄与する「ライドコントロールシステム」
ZW330-6、ZW550-6ともに悪路や雪道などの走行時に発生する車両の縦揺れや飛び跳ねを打ち消すように自動制御する「ライドコントロールシステム」により、車体の揺れによる荷こぼれを抑制し、オペレータの疲労低減を実現しています。 - 積み込み作業の効率化に寄与する「パラレルタンデム機能」
ZW330-6、ZW550-6ともにダンプトラックなどへの積み込み作業時に、リフトアームが設定した高さに達すると、リフトアームの上昇を停止してバケットを優先して動かす「パラレルタンデム機能」によって、リフトアームとバケットの複合動作をスムーズにすることで、積み込み作業の効率化にも貢献します。
3. ランニングコストの低減
排出ガスの後処理装置にPM除去フィルタレスの「尿素SCRシステム*3」を採用したことで、定期的なPM除去フィルタの清掃や交換などのメンテナンスが不要となり、長期的なメンテナンスコストやメンテナンス中のダウンタイムの低減と環境性能の向上を実現しました。
*3窒素酸化物(NOx)を浄化する後処理技術のこと。エンジンの排出ガスは、連結パイプ内で噴射された尿素水(アンモニア)と混合し、無害な水と窒素に分解する。
日立建機グループは、「人と機械の最適な関係」をめざし、引き続きお客さまの課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」をお客さまと協創し、「安全性の向上」「生産性の向上」「ライフサイクルコストの低減」に貢献していきます。
主な仕様
項目 | ZW330-6 | ZW550-6 | |
標準バケット容量(m3) | 4.6 | 6.1 | |
運転質量(kg) | 26,060 | 46,490 | |
エンジン | |||
名称 | CUMMINS QSL9 | いすゞ 6WG1 | |
最大出力 (kW/min-1) (グロス) |
231/1,600 | 382/1,800 | |
全長(バケット地上時) (mm) | 9,155 | 11,320 | |
全高(バケット地上時) (mm) | 3,530 | 4,190 | |
全幅 | |||
車体 (mm) | 2,930 | 3,570 | |
バケット (mm) | 3,170 | 3,770 | |
ホイールベース (mm) | 3,550 | 4,150 | |
バケットヒンジピン高さ (mm) | 4,525 | 5,040 | |
ダンピングクリアランス (mm) | 3,245 | 3,290 | |
ダンピングリーチ (mm) | 1,360 | 2,000 | |
標準小売価格(万円) | 6,155 | 9,767.5 |
注)単位は国際単位系(SI)による表示。価格は工場裸渡し、消費税別。
日立建機について
日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルで展開している建設機械メーカーです。新車販売事業に加えて、部品・サービス、再生(部品・本体)、レンタル、中古車の「バリューチェーン事業」を拡大し、革新的なソリューションをお客さまに提供する真のソリューションプロバイダーとして、お客さまと共に成長をめざします。世界に約25,000人の従業員を擁し、2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は1兆2,795億円、海外売上収益比率は82%です。詳しくは、日立建機のウェブサイトをご覧ください。
以上
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