2024年 年初のご挨拶
*日立建機 執行役社長兼COO 先崎 正文によるグループ従業員向け「2024年年初のご挨拶」(要約版)です。
2024年1月4日
執行役社長兼COO 先崎正文
あけましておめでとうございます。年頭にあたり、ご挨拶を申し上げます。
昨年の建設機械市場は、アジア、欧州など一部の地域で減速感があるものの、北米は政府のインフラ投資政策により、堅調に推移しました。また、資源価格が高い水準で推移していることから、鉱山機械の需要も、全体的に堅調に推移しました。しかしながら、ロシア・ウクライナ情勢だけでなく、イスラエル・パレスチナの問題も加わり、地政学リスクが高まった一年でもありました。さらに、資材・物流費の増加や金利上昇、インフレの加速など、世界的な景気減速の懸念もあり、これまで以上に慎重な見通しが必要な経済環境でした。
そのような中、日立建機は、2023年度から中期経営計画「BUILDING THE FUTURE 2025 未来を創れ」をキックオフして、第2の創業期の新たな歩みを本格的に始めました。社外のステークホルダーから大きな期待が寄せられる中、皆さんは、さらなる飛躍をめざして、業績の拡大に貢献してくれました。その結果、2023年度の上期は、注力する米州、マイニング、バリューチェーン事業いずれも過去最高の売上を達成し、グループ全体としても過去最高の業績を達成しました。皆さんの努力に対し、心より感謝と敬意を表したいと思います。
現中期経営計画では、「継承と進化」をキーワードにしています。これまでに大きく扉を開いたバリューチェーン事業や米州事業などの成果を「継承」して発展させるとともに、新たな成長領域にチャレンジして「進化」することが重要なテーマです。4つの経営戦略「顧客に寄り添う革新的ソリューションの提供」「バリューチェーン事業の拡充」「米州事業の拡大」、「人・企業力の強化」を軸に、「真のソリューションプロバイダー」としての成長をめざして、それぞれの部門やビジネスユニットで掲げた施策を実行し、現中期経営計画を推進しましょう。
また、年頭にあたり、改めて、第2の創業で我々自身が制定したグループアイデンティティを思い起こし、日立建機グループの存在意義に立ち返ってもらいたいと思います。「豊かな大地、豊かな街を未来へ 安全で持続可能な社会の実現に貢献します」というビジョンを常に意識しながら、「お客さまの期待に応え、革新的な製品・サービス・ソリューションを協創し、ともに新たな価値を創造し続けます」という当社のミッションを日々実践していただきますよう、お願いします。皆さんが、「Kenkijinスピリット」を遺憾なく発揮し、一人ひとりが持つ個性をさらに伸ばし、各職場で活躍されることを期待しています。
最後になりましたが、2024年が皆さんやご家族にとって健康で、明るい年になることを祈念して、新年の挨拶とさせていただきます。グループアイデンティティとKenkijinスピリットを胸に、豊かな大地・街と未来につながるオレンジ色の坂を駆け上っていきましょう。
以上