鉱山用ダンプトラック自律走行システムのリモートサポートセンターを運用開始
2024年2月1日
AHSが稼働する鉱山現場を24時間365日遠隔監視、鉱山全体のオペレーションの効率向上に貢献
日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、2024年4月より、オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベンにある鉱山用ダンプトラック自律走行システム(以下、AHS)のリモートサポートセンター「Technological Centre of Excellence」(テクノロジカル センター オブ エクセレンス、以下、TCoE(ティーコー))について、24時間365日の遠隔監視サポート体制を整え、本格的に運用を開始します。
日立建機は、TCoEを主体として、マイニング事業の戦略地域であるオーストラリアでAHSの拡販に注力し、さらには世界中でAHSの提供をめざしていきます。そして、TCoEを通じて日立建機のAHSが稼働する鉱山現場を常時、遠隔監視し、鉱山全体のオペレーションの効率向上に貢献します。
鉱山用ダンプトラックの自律走行システム リモートサポートセンター
「Technological Centre of Excellence」
TCoEでは、お客さまが鉱山現場内のコントロールセンターでモニタリングしている情報と同じ情報をリアルタイムで取得します。鉱山機械・鉱山運営・ソフトウエアなどの専門分野に精通した人財が、先進的デジタル技術を駆使して、複数の鉱山現場からリアルタイムに取得したあらゆるデータを蓄積・分析・解析します。そして、それぞれのお客さまが直面している課題に対して、ソリューションを導き出し、実際の鉱山運営に関与することによって鉱山全体の高効率化・最適化に貢献します。将来的にはTCoEをマイニングソリューションビジネスの連携を担う中核拠点として進化させ、さまざまなデジタル技術と蓄積されたノウハウを活用し、お客さま視点での新たな価値の創出と継続的なサポートを提供していきます。
日立建機は、2009年からAHSに関する研究を始め、5年間の研究開発の成果を礎に、2013年以降は、オーストラリアの試験場において、自律走行ダンプトラックを用いて、積み込み・搬送・放土の一連の鉱山オペレーションの実現に向けた検証をしてきました。そして、2018年7月には、ホワイトヘイブン社とAHSにおける協業に合意、その後、約6年間の協業を通じて、日立建機は開発したAHSが実用レベルの性能に達していることを確認しました。
日立建機グループは、これまでも、お客さまの身近で頼りになるパートナーとして、社会課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」の実現に取り組んできました。今後も、世界中の鉱山業界のお客さまにAHSを提供し、お客さまの求める、より高い安全性と生産性の向上に貢献していきます。
「Technological Centre of Excellence」概要
名称 | Technological Centre of Excellence(テクノロジカル・センター・オブ・エクセレンス) |
設立年月日 | 2023年6月29日 |
所在地 | 9/133 Mary Street, Brisbane City QLD 4000, Australia (オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン・メリー通り133番地) |
事業内容 | 日立建機の鉱山機械、AHS、デジタルソリューションなどが使用されている鉱山現場へのオペレーション支援 |
従業員数 | 約20名 |
24時間体制による運用開始予定 | 2024年4月 |
関連情報
日立建機について
日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルで展開している建設機械メーカーです。新車販売事業に加えて、部品・サービス、再生(部品・本体)、レンタル、中古車の「バリューチェーン事業」を拡大し、革新的なソリューションをお客さまに提供する真のソリューションプロバイダーとしての成長をめざします。世界に約25,000人の従業員を擁し、2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は1兆2,795億円、海外売上収益比率は82%です。詳しくは、日立建機のウェブサイトをご覧ください。
以上
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