カーボンオフセット付エコカーの導入
日立建機では、カーボンオフセット活動を推進しています。
カーボンオフセットには、①商品型、②イベント型、③自己活動型の3種類の活動があり、①商品型としては、当社の林業機械(146台申請受付、2010年7月現在)、②イベント型としては、2009年森林・林業・環境機械展示実演会、2010 NEW環境展/地球温暖化防止展での実績があります。今回は、③自己活動型として、常陸那珂臨港工場で使用しているカーボンオフセット付エコカーの紹介をいたします。
常陸那珂臨港工場は、2008年8月に竣工した最新の生産工場です。福利厚生棟内にある食堂にはオール電化厨房や、同じ棟内にある浴場施設を含む給湯システムにはエコキュート(火を使わずに空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯機)を採用し、夜間電力も活用しています。また生産工場建屋の中には高効率な冷暖房の実現を図るため置換換気空調方式の空調設備や、外壁材には断熱性だけでなく意匠性に優れたイソバンドを採用すると共に、屋外広告灯にLEDを使用するといった環境を配慮した省エネ活動を行っています。この環境対応の一環として、2008年12月にカーボンオフセット付エコカー(ハイブリッドカー)を導入しました。
この場合のカーボンオフセットの考え方を図1に示します。従来のガソリンエンジンカーに替わり、ハイブリッドカーを導入することで大幅にCO2を削減することができます。さらに残ったCO2分をカーボンオフセットにより相殺し、排出するCO2分を見かけ上ゼロとする活動です。
導入されたエコカーは、主に工場にご来場されたお客様の工場見学時の送迎用として利用されています。2010年3月までに該当するCO2排出量分2トン分をオフセットいたしました。CO2排出権は、林業機械と同様に国連基準に準拠した途上国におけるCO2削減のCDM(Clean Development Mechanism:クリーン開発メカニズム)プロジェクトから得られるCER(Certified Emisson Reduction: 認証済排出削減量)から取得し、日本政府に該当する排出権を移転しています。
今後も日立建機㈱はカーボンオフセット活動を通じて環境負荷を低減する活動を推進していきます。