生物多様性への取り組み
日立建機グループでは「生物多様性」への取り組みを強化・推進していくために「日立建機環境行動指針」を改定しました。
「日立建機環境行動指針」は「日立建機企業行動基準」を基本理念とし、当社の事業活動にかかわる環境保全への取り組みに対する10項目の行動指針であり、環境ビジョンと共に環境行動の基本となっています。
2010年度は生物多様性年であり、COP10※1 が名古屋で開催されるなど、生物多様性に関する関心が高まっています。
日立建機グループは環境ビジョンとして「地球温暖化防止」「資源の循環的な利用」「生態系の保全」を3本柱として掲げています。その柱の一つである「生態系の保全」を実践するために「事業・製品」「環境管理」「自然保護活動」の3分野で活動を展開し、WBCSD※2 が提唱したESRシート※3 を用い、生態系サービスへの評価と取組みの優先順位を決めています。
「事業・製品」では林業機械、電動化建機、Hi-OSS(ハイオス)、情報化施工システム等の製品やソリューションにより生態系への負荷を最小にし、回復させる事業・製品を提供しています。
「環境管理」では生産活動による環境負荷を抑えることはもちろん、
排水貯水池を用いたビオトープ※4 やバイオアッセイ※5 に取り組んでいます。
「自然保護活動」では海外ではホルチン砂漠の緑化や地球の森プロジェクトinタイへの支援、国内では琵琶湖・霞ヶ浦の2大湖沼での社員活動をベースにした自然保護活動に取り組んでいます。
日立建機は生態系保全活動をより広く実行のあるものとするために、2010年経団連の生物多様性パートナーズ及びパートナーシップに参加しました。パートナーズをはじめとした企業・地域・NGOと広く交流しながら、「生物と人との共存・共栄」を目指していきます。
※1 生物多様性条約第10回締約国会議
※2 World Business Counsil for Sustainable Development(持続可能な発展のための世界経済人会議)
※3 Corporate Ecosystem Services Review(企業のための生態系サービス評価)
※4 Biotope(生物社会の生息空間)
※5 Bioassay(生物材料を用いた生物学的な応答を分析する方法)
「環境管理」の取組み
工場では工場排水の最終放流口に金魚やコイを飼育し、生物監視を続けています。