ハイソリッド塗料(低溶剤塗料)の適用によるVOC削減
日立建機では化学物質の法規制に対応するとともに環境リスクに対処するため、化学物質の適正管理と削減活動を行っています。
化学物質の排出の大部分は、塗料・溶剤などに含まれる揮発性の有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)です。
日立建機土浦工場では、一般溶剤型塗料に比べて固形分(不揮発分)の割合が高く、VOC削減に寄与する「ハイソリッド塗料」の適用を順次拡大してきました。2006年度のVOC排出割合(VOC総取扱量に対する大気排出量の割合)を100とした場合、2014年度の排出割合は、従来塗料を使用した場合と比べ28%削減の効果を上げています。
2015年度はフロント部*1への適用を検討しており、これにより業界でも初となる建設機械全体のハイソリッド塗料化が実現します。なお、2015年度のVOC排出割合は2006年度比32%削減を見込んでいます。
塗装風景(フレーム部)
*1 ショベル構成概略図