自転車競技の藤田選手とクレー射撃競技の中山選手が、小・中学校で講演
リオパラリンピック自転車競技日本代表の藤田征樹選手とリオオリンピッククレー射撃競技日本代表の中山由起枝選手が、2月に茨城県の小学校と埼玉県の中学校で、それぞれ講演を行いました。両講演とも総合的な学習および校内研修として、児童、生徒の皆さんの健やかな心の成長を目的に、各選手へ依頼があったものです。
藤田選手は、2月23日に茨城県石岡市立吉生小学校の全校児童37名と保護者の皆さんの前で、「私が歩んできた道」と題して講演を行いました。同小学校では4年前の2012年ロンドンパラリンピック後にも講演を行っており、会場に入った瞬間、当時1、2年生だった現在5、6年生の皆さんを筆頭に、歓声と拍手が沸き起こりました。パラリンピックの概要や、リオでの銀メダル獲得までのさまざまな実体験を通してがんばり続ける大切さを伝え、リオで実際に使用した自転車に乗って走る様子や、自転車を固定して、こぐペダルの回転の速さを披露しました。皆さんに銀メダルを触ってもらう場も設け、大変好評でした。
中山選手は、2月27日に埼玉県さいたま市立美園中学校の全校生徒523名の前で、「美園中学校の皆さんへお伝えしたいこと」と題して講演を行いました。4回のオリンピック出場経験において9割が失敗と挫折で1割が成功であったことや、その中でも夢を持ち、諦めないで希望を持ち続け努力することの大切さを話しました。講演終了後に交流の場として、高校時代までソフトボール選手だった中山選手と美園中学校ソフトボール部の生徒さんによるキャッチボールを行い、会場が盛り上がりました。
各講演とも、藤田選手と中山選手のメッセージを通じて、児童、生徒の皆さんに大切なことは何かを考えてもらう良い機会となりました。
藤田選手の講演の様子
質問を受ける中山選手
競技用義足の説明をする藤田選手
美園中の阿久津一浩校長(右)と、たくさんの拍手を受けながら退場する中山選手(左)