グローバルでの部品再生事業の取り組みが「資源循環技術・システム表彰」の経済産業省技術環境局長賞を受賞
2018年10月17日
日立建機株式会社(執行役社長:平野 耕太郎/以下、日立建機)は、このたび、お客さまが使用する日立建機の建設機械の部品を再生し、お客さまにリユースしてもらう部品再生事業のグローバルでの取り組みが、一般社団法人産業環境管理協会の主催する「平成30年度 資源循環技術・システム表彰」の経済産業省産業技術環境局長賞を受賞し、その表彰式が2018年10月11日に機械振興会館(東京都港区)にて執り行われました。
資源循環技術・システム表彰は、経済産業省の後援を受けて、一般社団法人産業環境管理協会が主催する表彰制度です。廃棄物の発生抑制、使用済み物品の再使用、再生資源の有効利用に寄与する高度な技術、先進的なシステムにより経済合理性のある資源環境を促進する事業やシステムを顕彰する表彰で、本年度で44回を数えます。
過酷な現場で使用される建設機械は、部品交換が必要不可欠です。建設機械の重量の80%から90%は、鉄で構成されており、従来、不具合が発生した部品を新品のものに交換する際に、使用済み部品をスクラップとして扱い、溶解処理後に「リサイクル」していました。
このたび受賞した部品再生事業では、お客さまから回収した使用済み部品の機能を復元し、新たに再生ユニットとして市場に再投入します。具体的には、機械修理や定期交換などの際に発生した交換部品を回収し、その部品をもとに部品再生工場でユニットを造り上げ、新品と同等の機能保証を付与した上でお客さまに提供し、「リユース」してもらう循環型の事業です。日立建機では、油圧ポンプなどの油圧ユニットやエンジンをはじめ、油圧ショベルの走行装置や鉱山用ダンプトラックのACドライブモータ、ホイールローダのアクスルなど、さまざまな製品のユニットを再生する技術を保有しており、また、本事業を世界8カ国で取り組むことにより、年間約2,900トンの廃棄物を削減する効果があります。
日立建機は、部品再生事業を中期経営計画「CONNECT TOGETHER 2019」で掲げる新車販売以外のバリューチェーンを深化するための鍵となる事業と位置付けています。今後も本事業を強力に推進することをはじめとして、貴重な環境資源の合理的な利用を進め、環境負荷低減に寄与していくとともに、お客さまの課題である「ライフサイクルコスト低減」の解決に貢献していきます。
部品再生事業の流れ
部品再生事業で再生する主な部品・ユニット
油圧シリンダおよび油圧ポンプ、油圧モータ、走行装置、旋回装置、センタージョイント、ACドライブモータ、オルタネータ、トランスミッション、アクスル、エンジン、マフラフィルタ、噴射ポンプ、スタータ、ターボチャージャなど
以上
トピックス記載の内容は、発表日現在の情報であり、その後予告なしに変更される場合もありますので、ご了承ください。