須原魚のゆりかご水田「いきもの観察会」での環境教育(日立建機ティエラ)
6月22日、日立建機ティエラの従業員とその家族は、須原魚のゆりかご水田協議会(せせらぎの郷)が主催する「いきもの観察会」に参加しました。このイベントは、滋賀県野洲市須原にある“魚のゆりかご水田”で開催され、日立建機ティエラは田んぼのオーナーになっています。
魚のゆりかご水田をはじめとする滋賀県の「琵琶湖と共生する農林水産業」は、今年2月に日本農業遺産に認定され、世界農業遺産への認定もめざしています。本観察会は、産卵のために琵琶湖から水田に遡上してきた魚とその稚魚を再び湖に返す取り組みの一環として開催されました。
青空の下、県内外から約240名もの参加者が集まりました。日立建機ティエラでは健康増進にもつながるイベントと位置付け、総務部と健康管理室が協働して呼びかけ、21名が観察会に参加しました。
まず、須原魚のゆりかご水田協議会(せせらぎの郷)会長の堀彰男さんによる挨拶が行われた後、観察をする上での注意事項の説明を受け、網とバケツを持って水田の用水路で生き物を探しました。夢中になって探したかいがあって、ニゴロブナやギンブナ、ナマズ、などが確認され、中には体長30cm程度のフナも見られました。その後、琵琶湖博物館学芸員から、ゆりかご水田で暮らす生き物についての公開講座も行われました。
観察会終了後、魚のゆりかご水田米を使用したカレーライスや、ニゴロブナから作られた鮒ずしが振る舞われたほか、魚のゆりかご水田米がお土産として配布されました。
魚が田んぼで産卵・繁殖できる環境を保つために、生産者は手間ひまをかけて、琵琶湖と魚、人びとにもやさしい農業に取り組んでいます。水田米を購入し、食べることが、こうした生産者を応援し、魚や琵琶湖を守ることにつながります。
日立建機ティエラは昨年、社内フェスティバルの景品として魚のゆりかご水田米を配布したこともあり、収穫された米を積極的に消費することで持続的な取り組みに貢献できます。
本観察会で、参加者は豊かな自然に恵まれた琵琶湖を守っていくことの大切さをあらためて感じることができました。