日立建機ティエラが「2020年度マイルズ賞」を受賞
2020年9月16日
日立建機株式会社(本社:東京都台東区、執行役社長:平野 耕太郎/以下、日立建機)の子会社で、ミニショベルやミニホイールローダの生産・開発を行っている株式会社日立建機ティエラ(本社:滋賀県甲賀市、取締役社長:中村 和則/以下、日立建機ティエラ)は、このたび、公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会(以下、日本VE協会)より「2020年度マイルズ賞」を受賞しました。
「マイルズ賞」は、バリュー・エンジニアリング*活動(以下、VE活動)を通して顕著な成果を上げた企業に授けられる賞で、1983年に創設されました。日立建機は、1984年度と2003年度に受賞し、日立建機ティエラは、2018年10月に日本VE協会の顕彰である「VE活動優秀賞」を受賞しています。今回は、社内外の環境変化に柔軟に対応するVE活動の仕組みづくりや、VE活動を含む中期経営計画の達成に向けた全社的な取り組みが評価されました。また、VE活動の中核組織である「VEC推進部」は、製品の原価管理をはじめ社内への普及活動など、積極的な取り組みがVE活動の質的向上に貢献していると認められました。
10月27日(火)「第53回VE全国大会」(オンライン開催)での受賞報告
日本VE協会主催の「第53回VE全国大会 ニューノーマル時代のバリュー・シフト」において、日立建機ティエラの開発・調達本部 VEC推進部長 西村 正雄が「2020年度マイルズ賞」の受賞報告を行います。
日時:2020年10月27日(火)10:30~17:15(受賞報告は13:00~13:40を予定)
申し込み方法などの詳細は、日本VE協会ウェブサイト内をご覧ください。
日立建機ティエラのバリュー・エンジニアリング活動
日立グループでは、「VE(Value Engineering)」に「C(Customer/お客さま)」を加えて、“VEC(ベック)”と呼び、製品の原価低減だけではなく、お客さまにとっての価値向上と、企業価値の向上の両立をめざしています。
日立建機ティエラは、1991年にVEの考え方を組織に導入して以降、継続してVE活動に取り組んできました。1997年には新製品開発のため、取引先と共同での原価企画を開始しています。2008年のリーマンショックをきっかけに、部署間の垣根を超えた全社横断のタスクチームを編成し、製品ラインアップと品質を維持したまま、設計と生産の両面でコスト低減を図る活動を行っています。各モデルの基本設計や機能部品を共通化することで、同時期に複数の製品の開発を可能としました。また、生産ラインの改革のため、工場全体のレイアウトも見直し、作業環境改善による生産性の向上も実現しました。現在は「VEC推進部」が、製品の原価の管理・改善、開発中の製品の原価の企画、社内教育を推進しています。
設計と生産の改革に加えて、お客さまの多様なニーズに応えるために製品ラインアップを拡充し、海外注力市場において販売・サービス網の強化などのマーケティング改革も行った結果、2019年にはミニショベルと7トンクラスの小型油圧ショベルの生産台数が累計30万台を達成しました。
今後もお客さまに寄り添いながら継続的にVE活動を行い、お客さまにとっての価値と企業価値の向上をめざします。
*製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法。日本VE協会ウェブサイトより引用
関連情報
- 2020年6月18日発表 ニュースリリース
日立建機ティエラで生産した製品を四日市港から輸出する際の取り組みです。
以上