浅間山噴火に備えた建設機械の遠隔操縦によるICT施工に協力
2022年10月17日
日立建機株式会社(執行役社長:平野 耕太郎/以下、日立建機)と日立建機日本株式会社(取締役社長:廣瀬 雅章/以下、日立建機日本)は、9月、株式会社佐藤建設工業(代表取締役:佐藤 本位田)が受注された「R3濁沢第一・第二砂防堰堤工事」において、浅間山の噴火に備え、群馬県嬬恋村で堤防を整備する工事に協力しました。工事現場では、遠隔操縦での施工も試み、国土交通省関東地方整備局主催の講習会や高校生向けの見学会が開催され、ICT施工、遠隔操縦などの先端技術を体験する機会も設けられました。
災害現場では、オペレータの安全確保のために、建設機械の遠隔操縦の活用が期待されています。日頃から、オペレータが建設機械の遠隔操縦に慣れ、災害の状況に応じて、安全で機動的に緊急対策を講じることができるように、国土交通省は、毎年講習会を開催するなど先端技術の工事現場への浸透を図っています。
今回の工事では、日立建機日本が遠隔操縦装置を搭載したICT油圧ショベルとキャリアダンプをレンタルで貸し出し、佐藤建設工業がICT施工を行いました。また、日立建機グループが講習会や見学会の運営サポートを行いました。工事期間中は、工事現場から約3km離れた事務所から建設機械を遠隔操縦し、ICT油圧ショベルが土砂を掘削し、キャリアダンプが土砂を運搬する作業を行いました。3次元の施工データを活用してオペレータの操作を支援するICT油圧ショベルの機能により、遠隔操作でもスムーズな堤防工事を進めることができました。
日立建機グループは、今後も引き続き、「地球上のどこでもKenkijinスピリットで身近で頼りになるパートナー」をめざして、お客さまの課題である「安全性向上」「生産性向上」「ライフサイクルコスト低減」に貢献していきます。
以上