資材調達|武政 琢己
武政 琢己
生産・調達本部 調達センタ調達部 Hitachi Construction Machinery (Europe) N.V. 出向中
2012年入社
※記事は2018年3月時点のものです。
"日立建機の顔"として、
製造に必要な部品を調達
最適な部品を求めて日本、海外へ
入社以来、調達センタのバイヤとして、製品の製造に必要な部品の購入を担当しています。樹脂・ゴム部品、油圧ホース、油圧シリンダといった必要な部品を求めて、日本はもちろん、中国や東南アジアなどにまで足を運んで調達に尽力しています。当然、できるだけ安いものを購入することが義務ではありますが、すぐに壊れてしまうものや、必要なときに手に入らないものでは意味がありません。「Q(品質)」「C(コスト)」「D(引渡)」のすべてを満たす部品を購入することが使命だと思っています。また、新機種開発時におけるサプライヤー選定や生産完遂のための納期管理、購入部品の価格分析など、調達部門に期待された目標を達成するために周囲のバイヤへの支援業務にも取り組んでいます。さまざまな業務に携わることができるので、多くのことを身に付けるオールラウンダーになれるのが醍醐味ですね。しかし今後は、何らかの専門知識に特化した“スペシャリスト”になりたいと思っています。物流改革であったり、システム開発であったり、調達だからこそ実現できる何かがあると思うんです。今以上に、多くの業務に携わり、知識やノウハウを吸収して、「あの業務を任せるなら武政だ!」と言われるような特別な存在になりたいですね。
現場に行くことが問題解決の近道
油圧ホースの調達業務を引き継いだ際に、中国工場で調達している現地メーカーの部品を土浦工場で採用するというプロジェクトがありました。前任者から進めていた案件だったのですが、実際に運用を開始し定着を図る業務は私が行いました。生産計画の変更により、納期や発注数量が変動するなど、当初想定していた購入方法やスキームがうまく機能しないこともありましたが、物流担当部署と定期的に打ち合わせを行い、運用方法を何度も見直しました。留意したのは、まずは問題が起きている場所を明確にすること。現場で不具合発生の報告があがってきたときには、実際に現場で部品を見て、作業者からしっかりヒアリングをし、その場で問題点や解決すべき課題などを話し合いました。そして、品質保証担当部署と共に現地のメーカーにも足を運び、改善に向けての対応も行ったことで、引き続き購入が安定するようになりました。関係各所から「よくやった」という労いの言葉や、「ありがとう」という感謝の言葉もいただけたのは嬉しかったですね。成長を実感できました。
“工場の窓口” “日立建機の顔”
調達は、サプライヤを始め、外部の方と関わる機会も多く“工場の窓口”とも言える存在です。自分たちの行動がそのまま日立建機の評価につながるところが、怖いところでもあり、醍醐味でもあります。信頼関係を築くためには、当たり前のことをコツコツやっていくことです。挨拶をする、嘘をつかない、納期を守る。その一つひとつの積み重ねが“日立建機の顔”としての存在感を高めていきます。最近、社内業務をよりスムーズに進行させる新しいシステムの開発にも携わらせてもらう機会もありました。各部署の基幹のシステムを見直すという作業を通して、社内でのコミュニケーションも一層大切にしていくつもりです。同時に、そういう多くの人からさまざまなことを吸収して学んでいく姿勢も大事です。「興味ないからいいや」とか「苦手なタイプだから関わりたくないな」と言って最初からシャットダウンをするのではなく、積極的に会話を仕掛けて、その人が持っている知識や情報を引き出す。そこで得たものは、すべて自分の成長につながります。日立建機の魅力は、年齢に関係なく大きな仕事を任せてもらえることです。若いうちから活躍ができるので、働く喜びや意味、信頼されることの幸せなどを、いち早く実感することができます。実際に働いている私がいってるのですから間違いありません。