日本国土開発株式会社
東京都港区
寺田 真才 所長
阿久津 泰平 副所長
会社概要
人と自然のよりよい関係を追及し、快適な生活環境の実現へ向けて行動の原点を「地球環境の改善と快適環境の創造」におき、あらゆる建設分野にチャレンジを続けている。
お客様第一主義、技術提供型企業、IT社会への適応、地球市民の一員としての行動、「挑戦と創造」のスピリットという5つの心構えを軸に、人と自然と文化が調和した快適環境を創造する企業をめざしている。
【現場の概要】
神奈川県愛甲郡愛川町の旧技術センター跡地(野村愛川物流作業所)で、大型物流施設の新築工事を進めている。現場では、2018年7月から8月にかけて、ICT建機を使った開発工事に伴う掘削工事に挑戦した。ICT建機による施工は、丁張や手元作業員が不要なため、測量業務の省力化、安全性向上、過堀防止による品質向上に繋がっている。
建設するのは大規模な物流施設であるため、掘削量は1万9600m³に及んだ。当該工事の工期は7月11日から8月10日まで。
【施工での感想】
現場では、マシンコントロールバックホウ(0.8m³)による掘削、マシンコントロールブルドーザによる敷き均し、転圧管理システムを使った10t振動ローラーによる品質管理を行った。
根伐工事の1次掘削では、3次元データの設計から施工、品質管理まで、同社子会社の国土開発工業と行った。国土開発工業ではこれまで、国土交通省発注の工事でICT土工を実施したことはあったが、ICT建機による施工以外の設計データ作成などは、この工事以前は外注していた。今回の工事を通じて、一貫してICT土工に対応できる体制が構築されてきた。
寺田所長は「今回の掘削においてICT建機による施工が順調に進んだため、本体工事における土工事での採用も決めた。この現場ではRTK方式のGNSSシステムで施工を進めたが、本体工事でも同じGNSS基準局を使え、GPS座標と現場座標を位置合せするローカライゼーションを省略することが可能になった」と振り返る。