環境監査
環境監査および環境交流
環境監査
日立建機グループの環境経営を推進するためには、コミュニケーションによる関係者の相互理解が重要です。事業のグローバル化により、グループ会社は海外へ拡大しつつあり、お互いの立場や事情を理解することの重要性が増しています。このため日立建機では積極的にグループ会社との環境交流を実施し、また環境監査を毎年実施することによってグループ会社の環境法令順守状況、管理体制などの定期点検を行っています。
2019年度、サステナビリティ推進本部は国内および海外の全主要製造会社の監査頻度を変更しました。従前は1回/4年だった監査サイクルを毎年監査に変更し、より短期間でPDCAを回すことによってコンプライアンスの徹底を図っています。
また従前より販売、サービスを行うグループ会社にも訪問指導を実施しておりますが、2020年度からはWEB会議によるリモート指導を併用して行いました。2021年度より海外の販売・サービス拠点へのチェックリストを用いたコンプライアンスチェックを実施しています。
環境監査実績 | |||||
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
環境監査 実施拠点数 | 20サイト | 27サイト | 24サイト | 24サイト | 24サイト |
監査実績工場数(書類審査も含む)
事例報告、海外グループ会社の監査能力向上について
1回/4年の本監査のサイクルを変えずに、その間にチェックリストを用いた自主監査、指摘事項の是正対策進捗状況を確認するフォローアップ監査を実施することにより、全てのサイトで毎年何らかの環境監査を実施しています。国内外の販売、サービス拠点にも、製造拠点と変わらないコンプライアンスリスクが潜在しているとの観点で、製造拠点と同じチェックリストを用いて確認します。監査チェックリストは前年度の指摘事項の傾向を分析し、重点チェック項目を定めて改定し、コンプライアンスリスクの削減に努めております。 海外グループ会社につきましてはコンサルタント会社に依頼することによって、現地の法令に詳しい監査員を派遣し、リスクの洗い出しを実施しています。
取り組み成果
毎年監査の実施により、全てのサイトのコンプライアンスリスクに対する意識が向上しています。2023年度は前年度までの指摘事項の対策実施状況を重点的に監査し、是正策の有効性が確認されました。国内の販売サービス会社では訪問指導を受けた拠点の指摘事項を水平展開し、全ての拠点で対策を講じるので、拠点全体の環境管理レベル、コンプライアンスリスク対策が向上します。 環境法令に関する教育、対策事項の現場への定着など、より一層取り組んでまいります。