環境に配慮した製品・ソリューション
環境配慮製品の開発
日立建機グループでは、省エネルギーや低炭素、脱炭素の観点からクリーン技術の開発に注力し、製品の開発・設計の段階から環境負荷を低減した「環境配慮製品」の開発を推進しています。
この考え方に基づき、1999年度よりすべての新製品について環境に配慮した開発・設計の基準を定めた「環境適合設計アセスメント」による評価を導入してきました。現在は、グローバルスタンダードである「IEC62430*1」に準拠した新たな「環境配慮設計アセスメント」に基づき、開発・設計された製品を「環境配慮製品」とし、売上収益に占める環境配慮製品の比率である「環境配慮製品売上収益比率」を高めることを目標に活動しています。
また、このアセスメントでは、製品などのライフサイクルにおいて気候変動、資源枯渇、生態系劣化に影響を与える計30の環境影響項目を特 定した環境負荷評価(LCA:ライフサイクルアセスメント)も行っており、素材、製造、輸送、製品使用、廃棄に伴うエネルギー使用量、CO2排出量をはじめ、水、燃料、素材量などを定量的に算出しています。
*1:IEC62430 国際電気標準会議「電気・電子製品の環境配慮設計」(JIS C 9910)
新製品の開発において考慮している主な環境評価基準
ライフサイクルステージ | 環境評価基準 |
材料/部品の調達 | 再生材・再生部品の利用率向上 枯渇性の高い資源の使用抑制 カーボンフットプリントの小さい材料の調達 |
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生産 | 材料の使用効率の向上 電力・燃料・水使用の削減 GHG排出・有害化学物質の排出低減 |
流通・梱包 | 梱包材/包装材の簡素化、リターナブル梱包材・リサイクル材の包装資材の利用拡大 輸送距離の短縮、GHG排出量の低いエネルギー使用拡大 |
使用・設置 | 製品の長期使用性の向上 消耗品/保守部品の量削減 エネルギー使用量削減、製品の稼働率向上 |
廃棄・リサイクル | リサイクル可能率向上 エネルギー使用を伴う解体/分別時間の短縮 解体時の環境影響物質の排出防止 |
環境配慮製品の機種数(累積)
2023年度の環境配慮製品の登録機種数は、環境配慮設計アセスメントに基づいて開発・設計した4機種が追加され、累計287機種になりました。
環境配慮製品の売上収益比率
日立建機グループでは、環境に配慮した製品の開発・設計を進めてきました。現在では、主力機種のほとんどが環境配慮製品となっています。日立建機グループでは、2018年度、全売上高(一部のサービス、中古車、ソフトウェアは除く)に対する環境配慮製品売上収益の比率が98%以上を達成し、2023年度においても98%以上を維持しています。