排出ガス規制対応建機
日立建機では、現在世界で最も厳しい欧州排出ガス規制を始めとして、各国の排出ガス規制に適合した製品を提供しています。
ディーゼルエンジンを搭載している建設機械の排出ガスに含まれるPM(粒子状物質)やNOx(窒素酸化物)等の規制値強化に対応するべく、尿素SCRシステムやCSF(Cordierite Soot Filter=DPF)システムといった、排出ガス後処理装置を備え、かつ、油圧で作動するアクチュエータとの高効率マッチングを図った建設機械用エンジンを搭載した製品を提供しています。
欧州排出ガス規制への対応
油圧ショベル ZAXIS-7シリーズ
新型油圧ショベルZAXIS-7シリーズは、クリーンな新エンジンと新油圧システムを採用し、環境への配慮と低燃費によるランニングコストの低減を実現しています。
環境規制が強まるなか、NOxを削減する「尿素SCRシステム」は、次世代のディーゼルエンジンに必須のシステムです。エンジンからの排出ガスは、連結パイプ内で噴射された尿素水と混じり合い、SCR触媒で無害な水と窒素に還元され、クリーンな排出ガスとなります。
オフロード法2014年排出ガス規制、欧州(Stage V)、北米(Tier4 Final)に適合し、燃費はZAXIS-6シリーズに比べ、8%~10%削減しました。(ZAXIS200-7, ZAXIS225US-7, ZAXIS225USR-7は10%削減、ZAXIS330-7は8%削減, PWRモード時)
関連情報
ホイールローダ ZW-6シリーズ
新型ホイールローダZW-6シリーズでは、ZW220-6において新型エンジンの採用により従来機から燃料消費量を4%低減、ZW310-6は、無駄なアクセルの踏みすぎを補正するアクティブエンジンコントロールの進化により、従来機に比べ燃料消費量を9%低減させました。
また、PM(粒子状物質)とNOx(窒素酸化物)排出量を大幅に低減するために尿素SCRシステムを採用し、オフロード法2014年排出ガス規制に適合させており、2020年燃費基準100%達成建設機械(申請予定)の実現に向け、さらなる環境性能の向上を図っていきます。
ホイールローダ ZW-7シリーズ
欧州では2021年より、ZW-7シリーズを販売しています。
新型ホイールローダZW-7シリーズでは、新型エンジンの採用およびアプローチスピードコントロールにより従来機から燃料消費量を7%から16%低減※しました。(ZW180-7:16%低減、ZW220-7:11%低減、ZW310-7:7%低減)
また、PM(粒子状物質)とNOx(窒素酸化物)排出量を大幅に低減するために尿素SCRシステムを採用し、欧州排出ガス規制(StageⅤ規制)および日本のオフロード法2014年排出ガス規制に適合させています。
※当社試験条件によるZW-6との比較。作業モードはPowerモード、アプローチスピードコントロール有効。