水の有効利用
日立建機グループは水資源の有効活用に貢献するため、全社的に事業活動に伴う水使用量(淡水も含む)の削減、水の循環利用を行っています。また水質汚濁防止のため、事業排水の水質を適正に維持管理しています。
サステナビリティ推進本部を中心とした体制を構築することにより、グループ全体の環境、社会およびガバナンスを統合的に管理・推進し、適切な情報開示を行っています。年2 回開催されるサステナビリティ推進委員会では社長をはじめとする執行役からなるメンバー構成で、気候変動への対応、水使用量削減などを含めた経営判断に関わるESG関連の審議・承認を行っています。
日立建機グループでは、水使用量の原単位改善率の目標値を設定し、継続的な改善に取り組んでいます。
水の有効利用と削減の主な取り組み
- 給水経路毎に流水メーターを設置し、効率改善施策の立案、実施
- 一部の蛇口使用の取りやめ、節水装置の設置
- 塗装設備の使用水の長寿命化および循環水の利用拡大
- 貯水槽を使った雨水の利用
- 終末処理場での排水の水質管理と検査
集計範囲:連結対象の国内外全生産・非生産拠点。 生活用途水(食堂、トイレ等)を除く
水源種類 | 取水量(千m³) | 基準、方法、前提条件、その他 |
上水 | 313 | 実測値 |
工業用水 | 130 | 実測値 |
地下水 | 602 | 実測値、計算値 |
その他 | 9 |
集計範囲:連結対象の国内外主要生産拠点
日立建機グループでは工場の排水先水域を保護することを重要課題と認識しています。
水質汚濁防止のために、国・自治体で定めている公害防止協定値よりも厳しい自主管理基準値を設け、毎日の水質検査のほか、常時監視できる自動計測装置を設置し厳重な管理体制を整えて事業排水の水質を適正に維持管理しています。また廃水処理システムを採用して排水管理を徹底すると同時に、排水の品質に応じて生物学的処理を導入しています。
集計範囲:連結対象の国内外全生産・非生産拠点
BOD、CODの排出量については定期的にモニタリングを実施していますが、それぞれの国・自治体が定めている公害防止協定値を遵守しています。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
BOD排出量 | 4.7t | 5.9t | 5.0 t | 2.9 t |
COD排出量 | 8.6t | 17.6t | 9.3 t | 3.7 t |
集計範囲: 連結対象の国内外主要生産拠点
排水先種類 | 排水量(千m³) | 水質(処理方法を含む) | 基準、方法、前提条件、その他 |
河川 | 361 | 各国・自治体の法的放水基準の順守、汚水処理場による浄化 | 実測値、計算値 |
下水道 | 391 | 各国・自治体の法的下水道基準の順守 | 実測値、計算値 |
地下浸透 | 224 | 計算値 | |
廃棄物含有 | 9 | 計算値 | |
蒸発 | 5 | 計算値 | |
その他 | 59 |
集計範囲: 連結対象の国内外主要生産拠点
集計範囲:連結対象の国内外主要生産拠点