輸出管理
輸出管理に対する方針
日立建機グループは、「日立建機グループ行動規範(2. 誠実で公正な事業活動 2.1 適正な取引)」において、輸出入を行う際には、関連法令を遵守する旨を定め、輸出管理により国際的な平和および安全の維持に広く貢献することをめざしています。
輸出管理体制
日立建機は輸出管理法令を輸出管理規則および体制を整備し、代表執行役の中から社長が定めた輸出管理最高責任者の下、輸出管理体制を確立しています。事務局は法務統括部輸出管理部長を事務局長とし、輸出管理部および輸出管理委員長が定めた組織が輸出管理部署としてその責務を務め、その主導のもと各輸出管理項目について管理・監督・システム構築を実施しています。併せて、輸出に携わる国内および海外グル-プ会社に対する教育・指導も行っています。
輸出管理に関する従業員教育
日立建機では、輸出管理本部によって本社および工場の従業員を対象とした輸出管理に関する教育を実施しているほか、新入社員および中途採用者を対象とする階層別研修の中でも、輸出管理に関する教育項目を盛り込んでいます。
また、国内および海外のグループ会社においても輸出管理部および各グループ会社の輸出管理委員会事務局によって同等の従業員教育を実施しています。
2023年度は、引き続き階層別研修を実施し、工場在勤者を対象に習熟度に応じた輸出管理基礎講座・輸出管理中級講座を行い、輸出管理の基礎知識の定着を図りました。営業部門向け輸出管理教育についても、輸出管理初級講座教育を行い、輸出管理実務者への教育を開催しました。国内および海外の主要なグループ会社に対しては、輸出管理中級講座を行い、輸出管理知識の定着を図りました。
2024年度は、受講する従業員の輸出管理レベルや階層に応じた輸出管理を引き続き実施し、各研修も継続実施します。また営業部門へ実務に即した輸出管理教育を充実させ、社内および国内外グループ会社の担当者と連携して各社に対してさまざまな教育およびeラーニング用教材を提供し、輸出管理教育の拡充を図っていきます。
輸出管理監査の実施
日立建機では、本社・工場在勤部署を対象に、原則として年1回、輸出管理部が監査を実施します。国内および海外のグループ会社に対しては、輸出管理部による監査を実施し、また監査室が行う業務監査にも必要に応じ同行をして監査を行い、定められた輸出関連管理規則に沿って管理が実施されているかを実査しています。
また国内および海外のグループ会社の輸出管理委員会事務局による自己監査をグループ会社でそれぞれ実施し、結果については報告を受けた輸出管理部がフィードバックを行っています。
2023年度は実際に現地へ赴いて監査事項の詳細聞き取りを実施、関係者に対して現状の把握と改善状況の確認を行いました。また本社・工場在勤部署を対象とした監査では、各部門のリスク評価を行い、評価結果に応じた監査を実施することにより管理機能の強化を図っています。
2024年度はリスク評価の確認の上、内部監査実施基準による社内部門監査を継続していきます。また国内および海外のグループ会社に対して、運用基準とリスク評価に基づくリスクに応じた監査を監査室と協力し計画的に実施していくことで、輸出管理上の事故の発生を未然に防止し、適正な取引の管理・監督を実現していきます。